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債券市場の方が心配 2019817

 

世界の株式市場は、まるでローラーコースターのようだ。実にトランプにふりまわされているという印象だ。

 

足元は、香港情勢の悪化、米国債2年ものと10年ものの利回り逆転(景気後退の予兆)などの不穏な状況が加わり、やや水準を下げているが、パニック的な売りが続いているわけではない。

ボラティリティーは高まっているが、陶酔状態にあるとは言えないだろう。

私からみれば、まだ理性的な動きである。2007ー8年のリーマンショックのトラウマがもたらす動きではないか。

 

一方、債券市場は100年もの(オーストリア国債利回り0.6%)まで買われるほど陶酔状態に陥っていると言えよう。過去に例がないほどの現象で、先行きの不安だけ高まっている。

プロの投資家は、現金に多くを置いておくことは許されないため、Yield Hunting(利回り狩り)に余念がなく、債券、REIT(米国REIT:年初来+18%)、金(年初来+19%)と買いあさっている。

 

個人は一部、高い現金収入の期待できるREITに向かってはいるが、大部分は現金を温存しているとみられる。

 

心配なのは債券市場である。しかし、債券市場が崩れた時は株式市場も少なかれ影響を受ける。その時は長期的観点での株式のいい買い場がやってこよう。

各国の金融当局が金融緩和を続け、債券市場が大きく崩れることがなければ、世界の膨大な緩和マネーはさらにどこにむかうのだろうか。

株式市場しかないだろうと思っている。

ある程度の現金ポジションを持ち、じっくり投資機会を待つことが賢明であろう。

不安な投資家心理を示すマネー流れ 2019810

 

今週も、米国の堅調なファンダメンタルと米中貿易紛争の激化の綱引き相場の感があった。

 

週初の大暴落の後、プロの投資家はすかさず買ってきた。

「落ちるナイフ」を拾ってきた。

結果的には、米国株は前週末とほぼ変わらずの水準だった。あおりを受けた欧州、日本、新興国株が下げてしまった格好である。

 

マーケットは、というよりもメディアは米中貿易紛争、英国のハードブレグジット(合意なきEU離脱)、そしてイタリアの過剰債務不安の再燃などの地政学上の問題を殊更にとりあげ、不安を煽るが、経済ファンダメンタルは、特に米国ではまだ堅調である。

 

先週も書いたが、地政学上の問題がマーケットの足を引っ張るのは長続きはしないということを頭において、おいたほうがいい。

 

しかし、

(1)富裕層の多くは、現金ポジションをさらに積み上げている。”TIGER21”という750名の富裕層メンバーの団体<資産規模:750億ドル(約8兆円)>の資産分散統計によると4ー6月もさらに現金ポジションを高め、12%に高めた。

また、株式(公開株:21%、未公開株:24%含めて)を減らし、不動産(28%)を増やしている。

 

さらに、バンク・オブ・アメリカメリルリンチによると、今週、249億ドル(月曜日だけで124億ドル)もの資金が株式から流出したが、36億ドルしか債券に流入していない。明らかに、現金にとどまっている。

 

(2)金価格がさらに騰勢を増し、1オンス=1500ドルをすんなり超えてきている。

 

などの足元の投資家心理を考えると、個人投資家は防御的ポートフォリオを続けた方が賢明のような気がする。

いずれにせよ、異常な債券市場を考えると、近い将来、マーケットが崩れてもおかしくはない。20072009年のリーマンショックを経験した投資家はその時の何もできなかった投資行動を思い出し、早めに十分な現金ポジションを積み上げ、高利回り債券、長期債券を高格付け債、短期債へ乗り換えることをお勧めする。

株式市場の落ちるナイフをいつ掴むか 2019年8月3日

米FRBはわずかではあるが10年半ぶりの利下げをしたが、そのあとの記者会見に投資家は落胆した。

またトランプ大統領がさらなる利下げを催促するかのように、中国に対して9月1日からの関税引き上げを告知した。このダブルパンチで、警戒しながらも強気だったマーケットは、一気にリスクオフに動いた。

 

世界株式は下がり、債券の利回りは下がり(価格上昇)、REITは上昇、金価格は6年ぶりの高値に上昇など各資産クラスは大きく反応した。

 

しかし、地政学のリスクや政府高官の発言等はマーケットのこれまでの歴史も証明しているように、そうは長続きしないものである。

ファンダメンタルに世界経済は大きく、後退しているわけでもない、ややスローダウン気味ではあるが、成長を維持している。株式は買われすぎという感じはしていない。

世界株式は、早晩、自律反発しよう。

個人投資家は冷静に待っていればいい。

 

行き過ぎの感ある世界の債券市場

 

行き過ぎの感があるのはグローバルな債券の利回り低下である。

世界全体の債券残高の4分の1がマイナス金利というのは、いかにも異常と言わざるを得ない

高利回り債券や償還期限の長い債券はウェイトを落としていくことをお勧めする。

 

6年半ぶりに金価格の高値に注目

 

最近の金の上昇は単に、マーケットのリスクオフを反映しているだけでないように思われる。

世界的な通貨増発を懸念し、米ドルを含めた通貨全体への信頼感が薄れてきたことの反映ではないかとかんがえている。今後も上昇トレンドが維持されるのではないか

史上最高値更新を続ける米株 2019728

 

米S&P500(年初来+21%)とテクノロジ株中心のナスダック指数(年初来+26%)が、予想上回る企業決算発表を受けて、さらに史上最高値を更新した。

好調な企業決算だけではなく、週末発表された第二四半期の米GNPの成長率がスローダウンしていたことで、来週予定の米FOMC(公開市場委員会)における10年ぶりの利下げがより濃厚になったことも追い風になったと思われる。

 

この米国株の好調を受けて、来週の世界株式は堅調に推移しよう。このように、日本を含め世界の株式が米国次第の状況は世界の政治・経済・金融を米国がリードしているからに

他ならないからであろう。

 

我が国の金融市場におけるマスコミの関心事はほとんど米国の状況に関することである。それが我が国マーケットの見通しに繋がるからであろうが、かねてから不思議に思っていた。

 

再び、米株をリードする米テクノロジー企業

 

米株の好調を裏付ける要因は次の2つだとおもっている。

 

(1)中長期的にみても第4次産業革命をリードする米テクノロジー関連株への注目が再

        び、高まりつつある。

 

(2)10年もの米国国債の利回りが2%に比べて、米優良株配当狙いのポートフォリオの

         利回りは4%と2倍期待でき、新しい債券のように見ることもできる。

 

足元のマーケットコメントは、米株は買われすぎ、高値圏なので大きな調整場面は避けられない、グローバルに色々なリスクが目白押しであるなど投資家のリスク意識を刺激するものが多い。

全てその通りかもしれないが、私には米株の上昇を大きく抑える大きな障害は足元では見あたらない。

 

実に、マスコミには雑音が多い、あまりまともに接していると、投資心理がそれに影響されて、まちがった投資行動をおこしかねない。

 

賢者の投資に関する重要な秘訣を紹介しておきたい。

 

(1)長期的視点でマーケットを捉える

        (自分のポートフォリオを頻繁にチェックしない)

(2)メディアのコメントは無視する

        投資の本質を語る『先は私にはわからない』というコメントを聞くことはまずない

        からである。

(3)あくまでも投資家であれ、トレーダーになってはいけない

高値警戒で方向感のないマーケット  2019年7月20日

いま、香港に出張中であるが、旅行者に溢れ、先日までデモで街中が混乱していたニュースとは大違いである。

海外のニュースは悪いものはやや大げさに報道されるが、その通りのような気がした。

さて今週のマーケットは、月末の米FRBの利下げ決定があるかないかを確認するまでの限定的な動きに終始している。

週初に米株式が史上最高値を更新した後なので、高値警戒感があるだけでなく、利下げだけでさらなる高値を期待できるか疑問視する投資家も多い。

第二四半期の企業決算もでてきているが、強弱まちまちで株価全体を押し上げるにはまだ十分ではない。

リスクはらむ膨れ上がる債券市場

株式に関しては、どちらかというと楽観的な見方

が多いが、異常な低利回りになっている債券市場を心配する投資家増えている。

直近の統計によると、2019年に入って、すでに4,550億ドル( 約50兆円)もの資金が米債券市場に流れ込んだ。これは過去10年合計の1兆7000億ドルと比較して、とてつもない巨大な金額が流れ込んだことになる。

世界の債券市場はブラックホールのようなものが形成されつつあるとブルンバーグは表現している。つまり、とてつもなく大きなリスクをはらんでいるということである。

景気後退ともなれば、債券市場のほうが先に崩れ、株式市場にも当然、影響が来るということである。

最近の神経質なマーケットを見ていると、この債券市場のリスクを感じているからではなかろうか。ポートフォリオの流動性を高めておくことをお勧めする。

投資家の眼は米の利下げ期待から企業収益へ 2019713

米株式市場は利下げ期待だけで、またもや史上最高値を更新し続けている。

しかし、高値警戒で勢いはあまりないのも事実である。

利下げは、金融面ではいいが、実体経済がそれだけ良くないということなので、マーケットは来週から本格化する直近の企業決算を確認したい。

株式市場にとって企業収益動向はいつでも重要だが、今回は特に、重要視されている。

景気のスローダウンやとりわけ米中貿易紛争がどれだけ企業の収益に影響しているか見極めたいところだ。

ハイテク分野への影響が懸念されているので、減収減益幅が予想外に大きければ、株価の急落は避けられない。

それを警戒してか、米中の主要テクノロジー企業の株価の動きは鈍い。 とはいえ、歴史的事実として、企業収益が前年同期比マイナスでも、マイナス幅小さければ、利下げ期待が高まり、株価は安くならなっていないということも頭に入れておくべきである。

いままさに、2~3年先をみた資産運用を

各種資産クラスの期待利回りと価格下落リスクを比較して考えると、いま、債券の価格リスクを取って、期待利回り(確定収入利回り)を上げるにはリスクがあまりにも大きすぎる気がする。

(欧州では、BB格のジャンク債までもマイナス金利になるという異常とも言える状況)

その点、REITは価格リスクの割には、より高い確定収入利回りが期待できるので、債券よりはいい。問題は市場規模が株式、債券に比べて格段に小さいということである。

株式は、上記両者に比べて、価格下落リスクは高いものの、長期的には夢のある期待利回りがある。

資産クラスとして、世界の投資家に人気がある所以であると思っている。

それだけでなく、主要国が経済成長、国民の富の蓄積を株式価値の増加で進めようとしているように思われる。

当面、マーケットがクラッシュすることがあれば、今度は株式だけでなく、債券も売られるだろう。そういう意味では伝統的な株式と債券の分散投資効果は期待できないと見ておくべきであろう。

なら、超低利回りの債券を持つよりも、現金あるいは現金性資産を多く持つ方がリスクリターンの理にかなっていると思う。

(急落した資産を購入するチャンスも捉えられる)

株式にはまだ多少の伸びしろがあると思うが、23年先を見た資産運用が必要な時期に差しかかっていると見なければならない。

米国株、不安の中でも史上最高値更新 201977

米国株の主要指数がさらに史上最高値を更新した。主要国の株価指数も米国に追随して堅調に上昇している。

                     年初来(過去1年)

 米S&P500 :+20% (+9%)

 米ダウ 30 : +16%

 米ナスダック : +23%

 ドイツ : +20% (+0.8%)

 中国 : +21% (+10%)

 インド: +9% (+11%)

 日本 : +8.7% (+0.9%)

週末の米国雇用統計が予想より良かったので、利下げムードに水をさされた格好になったが、若干の利食いにとどまった。債券価格も金価格も同時に高いので、利食いで資金を分散する妙味ある投資対象が限られるのも大きな利食いをとどまらせる要因ではないか。

米中貿易交渉は、ただの休戦、何も変わっていない。

7月中旬から本格化する第二四半期企業決算発表では、米中の関税のかけ合いの影響がどの程度出てきたか注目されている。あまりいい結果は予想されてはいないが、予想以上に悪いと大きく売られよう。

はっきりとはわからない中国の状況も気になる。

株式の利食い売りをしたくなるのはよくわかる。

いま分散投資して、比較的高い確定収入を得られる投資対象としては、

 低格付け債券や新興国債券ETF                                                                

REIT

公益事業株 

高配当株式

などであろう。

当面の山は超えたが、突然のボラティリティーには要警戒 2019629

この二週間は、G20における米中首脳会談の結果待ちと世界的なさらなる金融緩和機運の綱引き相場の感があった。

とはいえ、米国株式(S&P500)は結果を見れば、6月+3%、第二四半期+6%、年前半+17%と極めて堅調だったと言える。

米中首脳会談が予想通りの結論先送りに終わっても、来週は7月入りとなるので第二四半期企業決算発表が始まる、今のところ予想はそう悪くないが、すぐに米国の独立記念日休暇を控えているので当面の薄商いはやむをえないだろう。

グローバルに不透明要因が多く、重くのしかかっているので、急なボラティリティーは覚悟しておく必要がある。金価格の上昇気運が続いているのはその辺の投資家心理を反映してのことだろう

とりわけ、投資家は記録的水準に達している公的、私的債務残高を警戒している。特に。信用力の低い企業の記録的債券発行残高は突然、流動性危機を招くのではないか考えている。

読みにくいが、米中首脳会談が決定的に決裂でもすれば、考えられないわけではない。その折は、主要国は一斉に、金利引き下げなどの金融緩和や財政出動に踏み切って、対処するだろうが、すぐに効くかどうかは未知数である。

世界経済が急速に後退するようなことがなければ、世界的な債務膨張問題も突然、噴出することはないだろうから、資産運用の観点から考えれば、いまの株式(特に米株式)、REIT選好は続くとみていいだろう。

今週の主役は米S&P500指数と金価格 2019623

米FRBがマーケットの予想通り、今後の利下げを示唆したことで、様子見から一転、買い相場となり、米株は今年2回目の史上最高値更新となった。世界株式もそれに引っ張られる形で上昇している。

世界の株式は米国株次第という構造が定着してしまっている中で、資産運用に照らして考えると、株式投資は米国一極集中の方が効果的ではないかと思わせる。

世界的に、金融緩和ムードとなっており、投資家にとって足元はいいことだが、一方で、世界経済の実体がどの程度悪化しているのかが今後の投資行動の足かせにもなる。

特に主要国の国債利回りは急低下、運用資産クラスとしての魅力がますます低下しているので、ポートフォリオの防御として、金資産にも触手を伸ばしたものとみられる。

今週、金価格は2013年以来の高値水準に買い進まれた。

個人投資家にとっては、金投資は確定収入がないので、分散投資効果以上のメリットが少ない。それよりも、債券の利回りに比べ、魅力のたかまっている株式配当利回りを充実させ、マーケットクラッシュの抵抗力と回復を待てる忍耐力をつけるほうがいいのではないか。

マーケットの次の関心事は、来週の日本でのサミットにおける米中首脳会談である。これが決定的に決裂ということになれば、いまのマーケットの楽観ムードはいっぺんに吹っ飛ぶ。

あまりいい結果は期待されてはいない、継続交渉になるのであればいいというのが大方の見方だ。

いずれにせよ、世界株式がさらに買い進まれる状況ではない。

警戒しながらもやや楽観視 2019年6月16日

今週のマーケットはほとんど動きなし、というよりも動けなかったというのが実情であろう。

実際、ボラティリティーが小さく、取引量も閑散であった。(マーケットデータ参照ー世界の市場は先週末とほとんど変わらず)

というのも、来週、水曜の米FOMC(公開市場委員会)で本当に米国の利下げあるのかという憶測が出ているからである。

たしかに、米国のファンダメンタルデータは次第に悪いものが増えてきてはいる。しかし、引き続き良好なものも多い。

金利引き上げを止めるだけでなく、引き下げとなれば、そこまで経済が悪いのかということにもなり、マーケットや世界各国の金融政策や為替に多大な影響を及ぼしていくことになるので、まずは結果が出てから動けばいいと考えているはずである。

この間、、香港の大規模デモや中米とイランの緊張の高まりなどの地政学的なリスクが起きており、マーケットも一応気にはしているが、ほとんど影響はない。

プロの投資家は、国債、ゴールド、円などに資金をむけてリスク回避をはかっているようだが、個人は現金ポジションをキープの姿勢が最善だろう。

個人がゴールドを買うなら、長期的視点の資産保全やインフレ対策目的で安値を拾うべきであろう。

引き続き、株式の高配当と値上がり、REITの3ヶ月毎の高分配金を享受する方針でいいと思います。

今週末はゆっくり、くつろいでください。