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利食いが入りやすい投資家心理 202089

実体経済と金融資産価値の乖離が大きくなればなるほど、次のクラッシュのマグマが溜まっていく。

経済成長のテンポが低下する中、過去10年以上の間の過剰な流動性の供給で金融資産価値の膨張が続き、特に今年に入ってからはコロナの影響で、その乖離が顕著である。

米国の金融資産の価値は今や米GNPの6.2倍に相当する。

金価格の急上昇、株価のボラティリティーの上昇、高利回り債券の価格変動、低下を続ける金利は明らかに経済の回復に対する投資家の自信がなくなりつつあることを示している。

早期に、経済回復の兆候が出てこないとマーケットは崩れる。

株式投資にリスクがないような雰囲気になっている。

こんな時は、先へ行けば行くほど、崩れる幅は大きくなろう。

1929年以来の大恐慌になると心配する有力な専門家もいる。

新興国株や日本株などは米国株ほどではないにしても、米国株の影響は避けきれないだろう。

今しばらくは、現金比率をしっかり高めるのが賢明であろう。現金を増やすのはもったいないという人は多いが、慌てないための安心料と思うべきではないか。

米ハイテク株のバブルはいつまで続くか 202082

一部米大手ハイテク企業(アップルやアマゾンなど)の4-6月期の決算が予想以上の好決算となったことで、米国株式、とりわけナスダック指数だけが世界の中で独歩高となっている。史上高値を維持し、米国株の強さを浮き彫りにしている。

一方、ゴールドがとうとう1オンス2000ドルを超えた。

このところの米ハイテク株のバブル的高騰と機を合わせて、こちらも目覚ましい上昇を示している。

ゴールドの高騰は実体経済のさらなる悪化を物語るものであろうと理解できるが、米国のハイテク株というか、「口や鼻のいらない(マスク)経済」下で、必要とされる企業群の株式にだけ余剰資金が集まるマーケットは何か異様である。

毎日目覚めるたびに、心配になり、ストレスを感じる。

(我々が寝てる間に米の新しい若者投資家がハイテク株のデイトレーディングにふけり、日増しに投機色が強まっているようだ)

実体経済とかけ離れて、政府の際限ない財政金融支援に頼った株式高騰は正常なのか多くの人が思っているはずだが、いつ修正が起こるかはわからない。

いつ起こっても、落ち着いていられるようにしたいものだと思う今日この頃である。(先日から提示しているポートフォリオミックスの堅持)

ゴールドの暴騰は何を物語るのか 2020726

足元、グローバルマネーの流れに、多少の変化が見られる。つまり、従来からの米ドル、テクノロジー株選好の一方的リスクオンからゴールドを中心としたディフェンシブなマネーへの流れである。

行き過ぎるリスクオンへの警戒とコロナ感染の増幅への不透明感からくるものであろう。

ゴールドへの資金の流れがこの2週間、前にもまして加速し、2011年の史上最高値1オンス=1911ドルに10ドル足らずの1900を超えたのは、投資家心理を如実に示している。

マーケットは、当面、先進国の財政金融の追い風をあてにはしているが、いずれは終わりが来るものであることもわかっている。

マーケットは突然、変わるまで順調に見えるものである

マスコミ、業界の専門家の意見は参考にはしても、嘘のない事実、データに基づいて自分で考えるべきであろう。

リスクを感じて、ストレスに思うなら、金、CASHの保有に重きを置き、先日来、お勧めしているポートフォリオミックスで備えるべきであろう。

株式:35%(長期展望のリターン追求)

REIT:  15%  (当面の現金収入)

金 :25% (リスクヘッジ)

現金性資産:25% (クラッシュ時の流動性確保とバーゲンハンティング用。

当面のダウンサイドリスクを意識 2020719

株式市場は決算発表シーズンで、ネガティブサプライズを嫌って、様子見が続いている。

特に、好調な米ナスダック銘柄、とりわけテクノロジー銘柄は利食い優先となっているが、全体としては、世界株はじり高が続いている。特に、アジア株の相対的パフォーマンスがいい。強いていえば、コロナ感染と死者の少なさが評価されているのではないか。

しばらくは、決算発表に左右されながらも、好決算のテクノロジー関連株、医療関連株が買い直される展開となろう。

足元の世界的なコロナ感染の勢いが増しているので、不透明感が投資家心理をさらに冷やす可能性が高い。明らかにマーケットのダウンサイドリスクを想定しておいた方がいい。

従って、当面は、先週お示しした次のアロケーションが説得力があるように思う。

 

株式:35%(長期展望のリターン追求)

REIT:  15%  (当面の現金収入)

金 :25% (リスクヘッジ)

現金性資産:25% (クラッシュ時の流動性確保とバーゲンハンティング用)。

そして、ビジョンとして

中期的に、米インフレ連動国債、米高利回り社債ファンドの投資タイミングがくるのではないか

長期的に、株式のパフォーマンスが債券のそれを上回り続ける

と考えている。

コロナショックの本格化を恐れるプロ投資家 2020年7月12日

来週から第二四半期(4-6月)の企業決算発表が始まる。マーケットは様子見気分が広がっているが、好決算間違いのない銘柄(ほとんどがテクノロジー関連株だが)に買いが集中しているようだ。

米ナスダック指数だけが史上最高値を今週もまた更新して終えた。

しかし、プロの投資家は、今の個人投資家の投機的な動きに懐疑的で、リスクを感じている。

かといって、「FED(中央銀行の超金融緩和)とは敵対しない」(過去とは違うマーケットではないか)という姿勢で、売るわけでもなく静観している。

足元の株価収益率の異常な高さ、一向に収束しないコロナ感染、米大統領選挙の不透明感などを総合的に考えると、マーケット経験の豊富なプロであればあるほど慎重にならざるを得ない。

その表れが、金価格のじり高である。10年近く前の史上高値1900台にあと100ドル余りまで来ている。

歴史を知る投資家は、近い将来のインフレ再燃、倒産ラッシュ、金利急上昇、金しか上がらない世界に備えているのではないか。

彼ら(私も含めて)のポートフォリを想像すると以下のようになる。

株式:35%(長期展望のリターン追求)

REIT:  15%  (当面の現金収入)

金 :25% (リスクヘッジ)

現金性資産:25% (クラッシュ時の流動性確保とバーゲンハンティング用)

 

あのバフェット氏は正しいのか、間違っているのか 202075

マーケットは、先週の大幅な利食いで、当面は頭を抑えられると思ったが、予想に反し一気に取り戻した。

金融支援に支えられた、株式市場への新規参入者の買い意欲がいかに強いか感じさせられる。

アフターパンデミック経済を支える企業群の多い米ナスダック指数は史上最高値の10000ポイント台をさらに更新した。

最近、よく目にするのが「あの伝説的投資家のウォーレンバフェット氏は見誤っているのか」という問いである。

つまりはバリュー投資家には考えられない株価形成だということであろう。

バフェット氏はこれから本格的な景気後退が起こり、

株価の大幅修正がやってくるのをじっと待っているのかもしれない。

確かに、多くの投資家が大きなリスクを感じているはずである。しかし、これだけ金利の低い環境では株式投資をするしかないと思っているはずである。大きな下落を待っている余裕はないと思う。

テクノロジー、メディカルテック、サステナビリティーそして防衛関連の銘柄を長期的視点で投資していればリスクは小さいと思っているはずである。

いまから買うのが怖い人は、ドルコスト平均法で積み立て投資をすればいい。

ハイイールド債、REITも利回り狩り資金の投資先としては

魅力的だが、パンデミックの状況如何では倒産が増え、値崩れが起きる可能性が高い。よりよい利回りでの投資チャンスが来ると見ている。

バフェット氏が正しいのかは、のちになって分かることだ。我々は、今はどちらに転んでも、後悔しないように、短期的には現金資産を手厚く保有し、長期的には先ほど挙げた銘柄群に投資し続けることがいいのではないと思っている。

ちょっとブレーキがかかる時期 2020年6月28日

マーケット、特に米国株式市場には、投機的な動きが多く見られ、機関投資家中心に高値恐怖感が漂っている。

今週は、コロナ感染者が世界的にも、米国内でも急増し、行動規制を戻す米国州も出てきたこときっかけに、利食い選好となった。

ただ、そう大きく売り込まれているわけではない。

先週までは、私もかなり弱気であったが、よく分析してみると、10年以上前から現在も進行している超金融緩和の影響力を、あまり軽視しないほうがいいのではないかと思い出して来た。

短期的には、コロナ第2波、米大統領選挙という大きなリスク要因があるが、どちらにせよ今年中には目処がつくと思う。一方超金融緩和は来年以降も続けられる公算が強く、資本市場への力強い追い風として長く続くであろう。

従って、今年の11月ぐらいまでは、株式市場には逆風が吹くことが何回も起きるだろうが、その後は、世界的な超金融緩和継続による堅調相場が続くのではないかとの考えに修正しつつある

ただ、この超金融緩和の副作用(インフレ)がいずれ必ず出てくるであろうから、その時の混乱に備えて、パーマネントポートフォリオと言われる

株式:25%(iShares SP 500 index ETF)

長期国債:25(iShares 20+Treasury Bond ETF) 

ゴールド:25(SPDR Gold Shares ETF)

現金性資産:25(SPDR Bloomberg Barclays 1-3 Month T-Bill ETF)

というアロケーションに早めに変更し、安心できる状況にしておきたい気もする。

ニューノーマルなのか、おかしいのか 2020年6月21日

 

先週、マーケットが大きく崩れた。その余波は続いてはいるが、予想外に戻るのが早い。特に、コロナ後の経済社会を見据えた銘柄群や一部の投機株への資金流入は目を見張るものがある。米ナスダック指数は再び、10000ポイントを回復した。

その背景にあるのは、なんといっても、世界中で起きている政府の財政金融支援のための大量の資金供給である。

実体経済に資金がなかなか回りにくい環境下、資本市場に流入しているのであろう。

もう一つ、これも世界的現象であるが、株式市場への新規参入者がめざましく増えているということである。彼らが投機的な動きを加速している。

こうした流れは株式だけではなく、利回り追求(Yield Hunting)の一環として、高利回り債券やREITも買われている。

さらに、これは投資家心理をかなり好転させていると思うのが、直近になって、コロナウイルスについての理解が深まり、それほど怖いものではないということが認識され出して来たことである。

したがって、多少感染者数が増えても、以前のような全面的ロックダウンは必要ないのではないかとの見方が専門家の間で言われ出している。

しかし一方で、マーケットでは新規参入者を中心に、破産申請した会社を買いまくるとか、PER1000倍以上まで買うとか明らかに投機が横行している。

コロナ後のニューノーマルへの移行期とはいえ、何かがおかしい。バブルは弾けてみないと分からない。

怖いと思う場合はそれはもはや投資ではない、投機(ギャンブル)をしていることになる。

今は売れとは言わないが、ここからさらに上値は追うべきではないと思う。

米国国債や金などのヘッジ資産を増やして、危機管理をしっかりすべきであろう。

さらに、今のジャブジャブの財政金融政策の副作用が近い将来、必ず出てくる。とりわけ私が心配するのはコントロールが難しいインフレである。

政策転換せざるを得なくなったときのマーケットへの悲惨な影響である。

ババを引きたくなかった 2020613

 

今週、木曜日、米国市場が突然、いよいよ2番底への急落が始まったと思わせるようなパニック売りに見舞われた。NYダウが1862ドル安とちょっと手がつけられない下げだった。

多くの専門家が、これまでの株式市場の異常な上昇に違和感を感じて、警告を発していたが、実際にはマーケットについていくしかなかったと思う。

実は私もそうだ。短期的には、リスク管理は徹底(十分な現金保有)し、株式の比率は落としていない。

今回の急落は、米国株式(特にナスダック市場)が史上最高値を更新し、節目の10,000ポイントを超えて、新たな領域に入ったという一つの達成感から、ババ抜きゲームの“ババをひきたくない“という投資家心理の現れであると思う。

表向きは、米国でのコロナ第2波可能性やFRBの今後の経済への弱気の見方に投資家が反応したなどと理由づけしているが、ここらで一度利食っておきたいという投資家心理が一気に顕在化したということではないか。

投資家は浮かれないようにという警報を発していると受け止めるべきであろう。

当面は、実体経済が少しでも改善していくか確認するまでは、不安定な値動きは避けられないだろう。

コロナ感染の第2波といっても、対応に大分慣れて来てはいるので、先進国では死者が減るようにコントロールは可能であろう。

今はパニック売りも、パニック買いもするのは避けたい。

中長期的には、テクノロジー関連中心の株式資産以外に魅力的な投資対象はない。

マーケットは本当に先を見ているのか 202067

 

世界の株式市場をひっぱる米国株が、5月の雇用統計で全く予想をしていなかったサプライズ数字(予想のマイナスの減少から一転増加)が出たことで、一気にリスクオンとなり、全ての株価指数が2月に始まった急落前の水準をほぼ回復した。

これは歴史上の急落相場後の回復テンポの中で最短である。誰も予想していなかったことだろう。

欧州株、日本株、新興国株も順調に、急落分の7080を取り戻している。

借入が膨らんでいる低格付け企業中心の米高利回り債券ファンドにも大量の資金が流れ込み、利回り低下が起きている。

常識的には危うさを感じる。

 

マーケットはコロナ禍、米の民衆暴動の多発などは無視しており、資本市場と経済社会がこれほど乖離したことはかつてなかったと言わしめるほどである。

これはかつてなかったほどの世界的な金融、財政出動のもたらす巨額な流動性余剰のもたらす結果としか言いようがない。

 

株式市場は先を見て動くとよく言われるが、強気でいいのかもしれないと思わせるある専門家の分析を紹介しておく。

『目を中長期に転じれば、今、時代はこれから50年は続く新たなテクノロジー革命(Age of connected intelligence)の真っ只中にいる。こういう時は多少の経済変動は乗り越えて成長する。過去150年にわたって、いろいろなテクノロジー革命が起きており、成長を加速して来た』

 

短期的には、きちんとリスク管理に心がけ、長期的にはテクノロジー株、ヘルスケアー株にウェイトをおいた投資を維持するという私のスタンスに合っている。