Y&Yコンサルティングの情報提供ブログ

先行き楽観でいいが、インフレには注意 20201122

今週のグローバル株式は、さすがに先週の急上昇の後なので、利食い気味に推移した。

しかし、先行き懸念している様相ではない。

投資家心理は、コロナ感染の急拡大で、地域的に活動規制が広がるのを懸念しているが、ワクチン開発が近いことと綱引き状態と言える。

恒例の専門家の来年の米S&Pの予想が出始めている。

どれも当面は乱高下するが、2021年末までに15%くらい上昇し、4000ポイントを超えるというもが多い。

先行き楽観しているのだろうということを参考にする程度で、あまり信用しない方がいい、当たった試しは少ないからである。

今の投資環境では、株式以外にリターンはあげられないと分かっているのだから、投資家の株式選好は変わらないであろうということは忘れてはならない。

投資家が当面注意しなければいけないのは、突然の金利上昇である。

特に、しばらく沈静化しているインフレが高まり出すことである。投資環境が一変することになる。

まだ先の話であると思うが、注視する必要がある。

経済はダメでも、人々はより裕福に 20201115

欧米ではコロナ感染が制御不可能になっており、今やマーケットの最大のリスク要因になってはいるが、片方ではコロナのおかげで、多くが人が裕福になっているという

お金を使うことがなくなり、資産運用に時間を充てられるようになり、資産が増えているというアンケート調査結果が出ている。実に皮肉な話だ。

経済の実態は確かに良くないが、悪い影響が一部の人に

偏っているのだろう。

なぜマーケットがリスクオフにならないのだろう?

上記の状況が背景にあるのではないかと思い出してきた。

パンデミックが収まらない限り、各国政府は金融支援をやめないだろうし、景気は悪化するよりもさらに改善するだろう。また、人々が資産運用に夢中になるとしても、運用対象は、TINA(There Is No Alternative),すなわち株式以外に魅力を感じないので、株式市場へ次々、資金流入する状況、FOMO(Fear Of Missing Out)はそう簡単には止まらないのではないか。

逆に、ワクチンが行き渡りパンデミックが完全に収束した後、経済活動が回復した時の方が注意が必要だろう。

まだまだ先の話だろう。

予想外に早く、動いたリスクマネー 2020118

世界のリスク資産が予想外に早く、立ち直りを見せた。

今週のパフォーマンス(%)

S&P500 7.3

米ナスダック +9.0

日経平均 +5.8

ドイツ株 +7.9

英国株 +6.0

新興国株 +6.2

グローバルREIT +5.0

米国REIT +4.7

日本REIT +3.5

 +3.9

足元の2大リスク要因の米大統領選挙の混沌、世界的コロナ感染の猛威の中にもかかわらず、行き場のない緩和マネーが今や人間の心理(イールドハンティングとFOMO)に左右され、マーケットは一気にリスクテイクに動いた感じだ。

私の予想だが、欧米の個人投資家が痺れを切らして、動き、ファンドも追随したのではないか。

物色の中心はやはり、テクノロジー、ヘルスケアー、E-コマースといったセクターで、割高に見えるが、これからのニューエコノミーで予想される付加価値を先取りする形でバリュエーションを高めている。

さらに、今後も続く金融緩和の拡大を見越して、インフレにも対応する動きも見られる。金や世界の不動産市場にも資金が流れ込んでいる。

今やグローバルスケールで揺れ動く投資家心理によって、ボラティリティーはますます高まることは避けられない。

怠りなく、それに耐えうるポートフォリオを組んでおく必要があるのはいうまでもない。

今はバーゲンハンティングを期待しつつ、忍耐の時 2020111

週初、マーケットは主要ハイテク企業の決算を期待していた。蓋を開けてみれば、おおむね順調だったが、期待外れの内容もあり、特にファンドは大きく利食いに走った。 中長期視点の個人投資家は冷静で、テクノロジー、バイオテック、フィンテック、家庭での娯楽関連、ネット小売りという業種の株価上昇はまだまだ終わらないと見ているようだ。

先週も取り上げたが、「TINA」は有力な専門家の間でも根強く、株式以外の資産、たとえば現金資産、債券、REITの方が得られる期待リターンとの比較で、リスクの方が大きく、投資に前向きになれないという意見が多い。

分散するなら、セクター分散、通貨、国の分散を薦めている。同感である。

今は、じっと忍耐の時である。

ストレスを感じるなら、バーゲンハンティングに期待することをお勧めする。

今後も続く「TINA」 20201025

今週の世界株式は、米国の第2弾のコロナ対応財政出動の去就に振り回される場面もあったが、総じて動きのない1週間だった。

2週間後に迫った米大統領選挙と世界的なコロナ感染再拡大という2大不透明感に加えて来週は第二四半期の米決算発表がSP500の3分の1に当たる170社、予定されている。

中でも、米大手テクノロジー企業のマイクロソフト、アップル、アマゾン、グーグル、フェイスブックが含まれ、世界中から注目されているので、様子見は致し方ないだろう。

投資家は、米大統領選挙後のマーケットを見据えている。

米大統領選挙の結果、コロナ感染の状況に関わらず、TINA(There-is-no-alternative)という投資方針に変わりはなく、株式以外に選択肢はないと考えている。 

とりわけ、テクノロジーセクターを中心とした成長株が引き続き市場をリードするとの見方はそう簡単には無くならないと見ている。特に大きく下がる局面があれば、積極的に買ってくると思う。

当面は、積極的に資産を増やす局面ではなく、防御的ポートフォリオを組むべき時期である。(十分な現金保有)

クラッシュへの4つの備え  20201019

世界の株式は、10月に入り堅調を続けていた。

9月末比、米SP500は5%、ナスダックは6.3%上昇していた。

さすがに、投資家は混沌とする米大統領選挙があと半月に迫り、また、ここにきて欧州のコロナ感染が夜間外出自粛が必要になるまで悪化していることを受けて、利食い選好、慎重姿勢に変わってきた。

また、来週から相場を引っ張ってきた米テック企業の決算発表も出てくるので様子を見たいということもあろう。

基本的には、政府の前向きな金融支援への期待大きく、楽観的である。いつでも買い出動できる余剰資金とリスクテイクに前向きな投資家心理は十分である。

さらに高まるボラティリティーへの抵抗力もついてきていると思われる。

「一時的なクラッシュは当たり前」と思っていても、いざとなれば心穏やかではないだろう。

先週の続きで、どういうこころの準備、対応をしておけば安心か4つほど列挙しておきたい。

  • 自分のポートフォリオがどのくらい減るのに耐えられるのか自問自答しておくことである。年齢にもよるが、そのリスク耐性に合ったポートフォリオを構築しておく必要がある。
  •    常にクラッシュを乗り越えられるに十分な現金性資産を 保有しておく必要がある。
  • クラッシュ時に、バーゲンハンティングで買いたいリスク資産のリストを用意しておくことが必要である。
  •  自分の投資戦略を書き留め、常に見返すことが必要である。

世界株式は、10月に入り、9月の調整トレンドから立ち直ったように見える。

混迷深める米大統領選挙、収まりを見せないコロナパンデミックにもかかわらず、現金資金豊富な投資家は株式資産でリスクを取らざるを得ない。

突然のクラッシュがありうるとは思っているが、一方で政府の果敢な金融支援への期待の方が大きい。

物色範囲も従来のテクノロジー関連にとどまらず、広がっている。株式だけでなく、REIT,高利回り債券ファンド、金などのリスク資産にも資金が流入している。

しっかり分散投資していることが窺える。

クラッシュが怖いからという理由でマーケットから逃げることが歴史的に収益機会を失うことになるという事実を理解する長期投資家が増えていることもあろう。

先日、読んだ米国の興味あるブログの一節を紹介しておく。

マーケットクラッシュは投資にはつきものである。

 1928年以来、米国では

 10%の株価下落は平均11ヶ月ごと

 15% 〃    平均24ヶ月ごと

 30% 〃    平均10年ごと

 40%  〃    平均20-30年ごと

 50% 〃    平均100年に2-3回

 起きている。

 クラッシュは突然。起きることが多いので、事前に売ることは至難の

 技、たとえ事前にうまく売れても、買いもどすタイミングが少しでも

 遅れれば、スピードの早い戻り局面の収益を取り損なう。

 モーニングスターの統計によれば、1870年以降、米国株式は全ての

 クラッシュでいかにそれが大きくても、その後必ず戻り、経済成長に合わせて、新高値を更新し続けている。

 従って、リスク資産への投資においてはクラッシュは

 いつ起こっても当たり前で、慌てて自分のポートフォリオを守る行動を起こすことはせず、何もしない方が賢明である。

 ただ、同ブログでは、常にクラッシュに備えて、やっておくべきことをアドバイスしているので、次週紹介したい。

様子見が賢明 2020104

現在、マーケットは

(1)米大統領選挙が1ヶ月後に迫り、不透明感が一層深まっている。(トランプ大          統領のコロナ感染で、一段と混乱の様相)

(2)コロナが世界的に第2波の感染拡大の様相を示している。

(3)米中のテクノロジー紛争が激化の様相を示している。

などで、リスクテイクは控えようという投資家の姿勢を反映している。

とはいえ、投資家は極めて冷静で、価格の動きも狭い範囲で上下しており、Correction(価格の調整)、Wait and See(様子見)という状況である。

投資家の現金ポジションは相当貯まってきているし、待機資金は十分あるはずであるが、来週から、第二四半期の決算発表が始まるので、様子見はまだ続くであろう。

米大統領選挙まではじっくり待つタイミングであろう

次期テック相場に期待膨らむ 2020927

世界の株式は過去3週間調整し、4週目の今週も、米ナス ダックを除いて下落トレンドが続いた。

今のマーケットは流動性とFOMO(Fear Of Missing Out)に 代表される投資家心理が方向性の大きな決め手になってい る。

流動性は、今の主要国の中央銀行の市場への潤沢な資金供給姿勢からみて、当分は市場の支えになるとみていいだろう。しかも、この1ヶ月の市場の調整で、投資家の現金ポー トフォリオは相当積み増されたはずである。

投資家心理のほうは、3月末以来株価がかなり上昇したこと で高値警戒感がある上に、近づく米大統領選挙の不透明 感、米中テック戦争の激化、コロナ感染者が世界的に再び 増加傾向にあることでやや防御的になっていることは否めない。

しかし、積極的に売るというよりも、冷静に様子見をして いるといったほうが正確であろう。

先週も書いたことだが、現在の投資環境は株式以外に魅力のあるアセットクラスはない。

第4次産業革命真っ只中の今、デジタルトランスフォーメー ションのいく末を考えると、

今や、いくつか具体的に経済的価値を想定できる分野があ る。

(1)IOTによる仕事、生活の利便性向上(アップル、マイ クロソフト、グーグル) (2)E-コマースのさらなる拡大(アマゾン、ショピファイ)

(3)電気自動車の普及(テスラ) (4)完全自動運転車の実用化(グーグル)

など

米国を中心にこれらの分野の主要企業の株価は高過ぎるのではないかという議論があるが、早晩、評価が一変し、 再び大きな上昇相場が始まるとみている。

じっくりとそのタイミングを待つ時期であろう。

米テクノロジー株への期待変わず 2020920

今週は、ほぼ1週間続けて、米株、特にナスダック指数の下げに引っ張られ、世界的に株式は下げ基調だった。

というより、一服入れているという感じである。

市場の注目は、米テック株の今後の動向である。

先週も書いたが、バブルではないが、短期的には上げ過ぎの調整と捉えていいのではないか。(その中でもテスラやショピファイのような銘柄にはしっかり押し目買いが入っていることに注目すべきである。)

テック、デジタル、医療関連企業は、コロナ後の価値観が変わった経済の勝利者になるのではないかと思われている。伝統的株式評価方法に適しているのか考え直す必要があるのではないかとまでいう意見も出てきている。

今はまだ先が読めないということではないかと考えるべきであろう。

現状の投資環境下では債券、REIT、コモディティーなどのアセットクラスに株式を上回るリターンを期待できない。テック、デジタル、医療関連銘柄のBUY&HOLDが結果的に正しい投資戦略になるのではないかと考えている。

短期的には、新政権誕生の日本株と出遅れの新興国株にも物色が広がる可能性が高いと思われる。