Y&Yコンサルティングの情報提供ブログ

中長期的な流れに変化はない 2020913

先週、始まった米ナスダック銘柄の調整は今週も続いた。

グラフ1をみると明らかなように、ナスダック銘柄のPERが突出して高くなったことによる米国株の上位と下位のPER 格差が2001年のネットバブル崩壊時のそれをうわまっている。

明らかに、上げすぎ感の調整とみていいだろう。(グラフ1参照)

(グラフ1)

              (出所:FTSE)

3月以来米ナスダック指数は40%も上昇したが、5%を超える調整は2度だけであった。今回の急落に際して、投資家は極めて冷静で、この調整を忍耐強く待つという姿勢が見られる所以である。

この調整は今しばらく続くか、すぐ終わるかは分からないが、第4次産業革命といわれるデジタルフォーメーションという時代の流れからみて、米ナスダック銘柄は早晩、買いなおされると見ておくべきあろう。

グローバル株式全体は、米ナスダック指数の調整に、大きく引っ張られてはいない。とりわけ新興国株は長年、続いている割安感がさらに進み、当面は堅調が期待出るのではないか。(グラフ2参照)

(グラフ2) 

                (出所:FTSE)

Healthy Correction(健全な調整) 202096

先週末は、ナスダック指数、1日で5%下落したが、投資家は極めて冷静で、当然といえば当然の想定の範囲という受け止め方であった。

熱狂的と言えるほどの状況だったので、一息入れるチャンスであり、いい買い場と思っているようだ。

個人的にも、下がったテスラを少しでも買おうと思ったが、すぐ反騰したので、一旦は諦めた。

2008年のリーマンショックの教訓を忘れていないようだ。

2009年3月を底に11年間の強気相場が続いたが、途中でパニック売りをした投資家はその果実を十分に得られなかった。

2009年の底打ち局面でも3.5%.4.3%,5.6%の3回も調整局面があったが、そこを短期で乗り越え、上昇を続けた。

“TINA”“FOMO“が市場を動かす 2020830

マーケットは一時的に、テクノロジー株の利食い、バリュー株の見直し買いがおきたが、

先週末、米FRBのパウエル議長が、インフレが2%を超えても容認と発言し、当分は利上げはないとの憶測が広がり、再び、テクノロジー関連株に資金が戻った。

今は、実体経済が悪く、テクノロジー、デジタルフォーメーション関連銘柄以外の業績が読めないことから、”TINA”(There Is No Alternative)と呼ばれ一部の銘柄に買いが集中する。と同時に上昇テンポが速いので、“FOMO”(Fear Of Missing Out)が投資家心理を動かしているようだ。

個人的にはついていけない気がする。徐々に現金化を進めることをお勧めする。

TIGER21という米の超富裕層の団体のアンケートでも、パンデミック発症以来、現金化のテンポを早めており、現在は20%程度になっているという。

来週、月曜にはこれまで、米市場を大きく引っ張ってきたアップルとテスラの大幅な株式分割が実行される。材料出尽くし感が出なければいいがと思っている。

警戒的な楽観、だが危険な集中投資2020823

米ナスダック指数もS&P指数も史上最高値を更新した。

しかし、中身を見ると、株価上昇は一部の大手テクノロジー関連株のみ集中している。

S&P500の構成銘柄の94%は過去1年の高値を抜けていない。さらに端的にいうと、2015年からこれまでにFAAANM(フェースブック、アップル、アマゾン、アルファベット、ネットフリックス、マイクロソフト)の株価が3.5倍(250%アップ)になっているのに対して、これらの銘柄を除くとS&P50010%程度しか上昇していない。

(それでも米国株はS&P500指数でリーマンショック直前の2007年からこれまでに2.5倍になっている。それに比べて、米国を除く世界の株式は2007年の水準を回復していない)

こうしてみると、リーマンショック以来、株式は米国一極集中、ひいては米大手テクノロジー株の一極集中としか言いようがない。しかも、その勢いは衰えを見せていない。

以下は先日、目にした論説だが

「21世紀に入ってから、マーケットをコントロールする主役が、経済のいわゆるファンダメンタルという実態を示す指標から、米国中央銀行、FRBに変わったということである。

FRBを中心とした金利とマネーの量で資産価格を増大させるスキームで、幸いテクノロジーの進展が早く、インフレが抑えられ、このスキームが機能する限り、短期的なボラティリティーはあってもマーケットの崩壊はないのではないかという見方である。」

従って、“ Don’t fight the Fed”と最近よく言われるように、FRBの政策の方向性を見誤ると、手痛い打撃を受けることになるので注意を要すると言うことである。

しばらくは、辛抱強くリスク資産の果実を享受し続けた方がいいということなのか。

資産運用市場にのみ向かうマネー 2020815

世界株式の指標となっている米S&P500指数が史上最高値更新寸前で、あまり動きがないようだが、マネーはアップル、マイクロソフト、テスラなどの一部のインターネット関連、ソフトウェア、消費者向けエレクトロニクス、ネット小売業者に集中する構図は続いている。

世界的にも、株式市場は堅調である。ゴールドも一度大きく利食いが出たが、その後は史上高値を維持している。

高利回りの米クレジット市場、REITにもマネーは流れ込んでいる。

イールドハンティングは続いている。

ショッピングしない、外食しない、旅行しない、なるべく家にいるなど金の使い道がない。

そのなかでの、未曾有の財政支出、金融緩和でお金が資産運用に回しているのだろう。

世界中、投資家の数が一気に増えたことが、証券会社の口座数の飛躍的増加で明らかになっている。

若い経験の浅い投資家は夜間も取引している。取引手数料がなければゲーム感覚ではないのか。

マーケットは今や経済の実態とか株価指数全体の高さとかあまり関係がなさそうである。

利回りが高いアセットにお金が流れているのが実態ではないか。

異常な経済環境下での異常な現象と言えなくもないが、一概にそうとはいえないようにも思う。

ニューノーマルなのかもしれない。

ただ一つ確かなことは、いつまでも続かないということだけではないか。

警戒は怠らないことが大切である。

利食いが入りやすい投資家心理 202089

実体経済と金融資産価値の乖離が大きくなればなるほど、次のクラッシュのマグマが溜まっていく。

経済成長のテンポが低下する中、過去10年以上の間の過剰な流動性の供給で金融資産価値の膨張が続き、特に今年に入ってからはコロナの影響で、その乖離が顕著である。

米国の金融資産の価値は今や米GNPの6.2倍に相当する。

金価格の急上昇、株価のボラティリティーの上昇、高利回り債券の価格変動、低下を続ける金利は明らかに経済の回復に対する投資家の自信がなくなりつつあることを示している。

早期に、経済回復の兆候が出てこないとマーケットは崩れる。

株式投資にリスクがないような雰囲気になっている。

こんな時は、先へ行けば行くほど、崩れる幅は大きくなろう。

1929年以来の大恐慌になると心配する有力な専門家もいる。

新興国株や日本株などは米国株ほどではないにしても、米国株の影響は避けきれないだろう。

今しばらくは、現金比率をしっかり高めるのが賢明であろう。現金を増やすのはもったいないという人は多いが、慌てないための安心料と思うべきではないか。

米ハイテク株のバブルはいつまで続くか 202082

一部米大手ハイテク企業(アップルやアマゾンなど)の4-6月期の決算が予想以上の好決算となったことで、米国株式、とりわけナスダック指数だけが世界の中で独歩高となっている。史上高値を維持し、米国株の強さを浮き彫りにしている。

一方、ゴールドがとうとう1オンス2000ドルを超えた。

このところの米ハイテク株のバブル的高騰と機を合わせて、こちらも目覚ましい上昇を示している。

ゴールドの高騰は実体経済のさらなる悪化を物語るものであろうと理解できるが、米国のハイテク株というか、「口や鼻のいらない(マスク)経済」下で、必要とされる企業群の株式にだけ余剰資金が集まるマーケットは何か異様である。

毎日目覚めるたびに、心配になり、ストレスを感じる。

(我々が寝てる間に米の新しい若者投資家がハイテク株のデイトレーディングにふけり、日増しに投機色が強まっているようだ)

実体経済とかけ離れて、政府の際限ない財政金融支援に頼った株式高騰は正常なのか多くの人が思っているはずだが、いつ修正が起こるかはわからない。

いつ起こっても、落ち着いていられるようにしたいものだと思う今日この頃である。(先日から提示しているポートフォリオミックスの堅持)

ゴールドの暴騰は何を物語るのか 2020726

足元、グローバルマネーの流れに、多少の変化が見られる。つまり、従来からの米ドル、テクノロジー株選好の一方的リスクオンからゴールドを中心としたディフェンシブなマネーへの流れである。

行き過ぎるリスクオンへの警戒とコロナ感染の増幅への不透明感からくるものであろう。

ゴールドへの資金の流れがこの2週間、前にもまして加速し、2011年の史上最高値1オンス=1911ドルに10ドル足らずの1900を超えたのは、投資家心理を如実に示している。

マーケットは、当面、先進国の財政金融の追い風をあてにはしているが、いずれは終わりが来るものであることもわかっている。

マーケットは突然、変わるまで順調に見えるものである

マスコミ、業界の専門家の意見は参考にはしても、嘘のない事実、データに基づいて自分で考えるべきであろう。

リスクを感じて、ストレスに思うなら、金、CASHの保有に重きを置き、先日来、お勧めしているポートフォリオミックスで備えるべきであろう。

株式:35%(長期展望のリターン追求)

REIT:  15%  (当面の現金収入)

金 :25% (リスクヘッジ)

現金性資産:25% (クラッシュ時の流動性確保とバーゲンハンティング用。

当面のダウンサイドリスクを意識 2020719

株式市場は決算発表シーズンで、ネガティブサプライズを嫌って、様子見が続いている。

特に、好調な米ナスダック銘柄、とりわけテクノロジー銘柄は利食い優先となっているが、全体としては、世界株はじり高が続いている。特に、アジア株の相対的パフォーマンスがいい。強いていえば、コロナ感染と死者の少なさが評価されているのではないか。

しばらくは、決算発表に左右されながらも、好決算のテクノロジー関連株、医療関連株が買い直される展開となろう。

足元の世界的なコロナ感染の勢いが増しているので、不透明感が投資家心理をさらに冷やす可能性が高い。明らかにマーケットのダウンサイドリスクを想定しておいた方がいい。

従って、当面は、先週お示しした次のアロケーションが説得力があるように思う。

 

株式:35%(長期展望のリターン追求)

REIT:  15%  (当面の現金収入)

金 :25% (リスクヘッジ)

現金性資産:25% (クラッシュ時の流動性確保とバーゲンハンティング用)。

そして、ビジョンとして

中期的に、米インフレ連動国債、米高利回り社債ファンドの投資タイミングがくるのではないか

長期的に、株式のパフォーマンスが債券のそれを上回り続ける

と考えている。

コロナショックの本格化を恐れるプロ投資家 2020年7月12日

来週から第二四半期(4-6月)の企業決算発表が始まる。マーケットは様子見気分が広がっているが、好決算間違いのない銘柄(ほとんどがテクノロジー関連株だが)に買いが集中しているようだ。

米ナスダック指数だけが史上最高値を今週もまた更新して終えた。

しかし、プロの投資家は、今の個人投資家の投機的な動きに懐疑的で、リスクを感じている。

かといって、「FED(中央銀行の超金融緩和)とは敵対しない」(過去とは違うマーケットではないか)という姿勢で、売るわけでもなく静観している。

足元の株価収益率の異常な高さ、一向に収束しないコロナ感染、米大統領選挙の不透明感などを総合的に考えると、マーケット経験の豊富なプロであればあるほど慎重にならざるを得ない。

その表れが、金価格のじり高である。10年近く前の史上高値1900台にあと100ドル余りまで来ている。

歴史を知る投資家は、近い将来のインフレ再燃、倒産ラッシュ、金利急上昇、金しか上がらない世界に備えているのではないか。

彼ら(私も含めて)のポートフォリを想像すると以下のようになる。

株式:35%(長期展望のリターン追求)

REIT:  15%  (当面の現金収入)

金 :25% (リスクヘッジ)

現金性資産:25% (クラッシュ時の流動性確保とバーゲンハンティング用)