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「株式投資ガイド」の解説

まずは、「株式投資ガイド」のベースとなっている正しい株式投資の基本的な考え方を理解することが重要です。
そのエッセンスを理解しやすいように、わかりやすい一枚の図に表してみました。

「株価を決定する内部的および外部的要因」

株価を決定する要因

内側が当該企業の業績の中で、直接的に株価に影響を与える内部的なファンダメンタル要因です。外側は、間接的に株価に影響を与える環境要因です。これは、当該企業の株価のみならず、株式市場全体に影響を与えます。

(1)重要なのは利益の増加

まず、内側の図のように、一番下の株価にもっとも影響を与えるのは、その上の利益の増加です。
それには、その元となる、その上の売上高の増加が必要です。売上高を増加するには、メーカーを例にとると商品アイデア⇒開発⇒生産⇒市場開拓、広告宣伝⇒販売、サービスといった過程を経なければなりません。そこには、当然、費用がかかります。

(2)売上高経常(営業)利益率が高いほどいい

この費用をいかにコントロールするかが重要となるわけです。このコントロールがいかに売上から多くの利益を絞り出すかを決定します。その重要な指標が図の売上高の増加と利益の増加の間にある売上高経常(営業)利益率です。
同じ業界の中でこの数字が高ければ高いほど、株価が高く評価されます。

(3)株価は1株あたり利益の予想と密接に関連

では、株価はどのように利益の増加と関連するのでしょうか?実証的には、利益の成長率そのものが高く、しかも毎年、ブレが小さく、安定的に成長している会社の株価はそうでない会社の株価に比べて高いことが知られています。
株価は、一般的には1株いくらで表現されますから、それと関連する利益も1株当たりの利益で表します。株価は投資家の株式の評価の反映なので、投資家が実際にどう株価を見るかがポイントです。投資家は、現在の株価を評価するのに、比較的近い将来の一株あたり利益を予想して行います。予想する場合、良い商品を開発したとか商品の人気が高いとか色々なことが挙げられると思いますが、

(4)ブレが小さく安定成長の1株あたり利益の推移が重要

最も重要視するのが、最近の業績動向です。とりわけ、一株あたりの利益の推移です。それが、高い伸び率を示し、さらに重要なのは、ブレが小さく安定していることを高く評価します。なぜかと言えば、予想の確実性が増すからです。過去の営業利益率、一株利益の伸び率が安定している会社の株価は、実際、高いことが多いのです。したがって、業界の中でも高い営業利益率と伸び率の高い一株利益が過去、安定的に実現してきた企業をまずは、見つける必要があるのです。

しかし、そういう会社を見つけたからといって、すぐにその会社の株式に投資してもいいというわけではありません。

(5)長い目で見れば1株あたり利益と株価はリンクするが・・・

これが、図の一番下の「株式の評価」という一番大事なことに関連するところです。
株価は、5 年くらいの比較的長い目で見れば、その会社の一株当たり利益の成長という業績動向にリンクすると いうことが分かっているのですが、その時々の株価は、その会社の色々な内部的、あるいは外部的環境に影響され、 その会社の業績、すなわち一株あたりの利益からくる基本的な評価とは大きくかけ離れることがしばしば起こり ます。
つまり、株価の決定要因には、経営者がコントロールできる主に業績などの会社内部の要因とコントロー ルできない外部要因があります。

株式市場は、図の外側に挙げてあるように、その会社が属する業界全体の動向、 戦争、テロ、自然災害などの政治的状況、インフレ、金利動向、失業、などの経済的状況、さらに、大型株、中型株、 小型株などの会社の大きさによる人気の変動など様々な要因がその会社の株価に大きく影響します。従って、先 ほどお話したように、いい会社を見つけたからといって、すぐ飛びついてはいけないのです。

(6)判断指標として重要なPER( 株価収益率)

その会社の株式に、 いま投資していいか、判断するのに、図の一番下にあります PER( 株価収益率)という指標を使って、まずはよ く分析しなければなりません。PER とは、株価を一株当たり利益で割った数字です。図にもありますように、一年 の間でも、株価は大きくぶれますので、直近 1 年の一株当たり利益の実績で割った PER は最高、最低でかなり違 います。しかし、ある会社の株式の PER は過去 5 年くらいのデータをみると、たまには異常値はあるものの、だ いたい同じような最高、最低 PER になっています。私は、これを、その株式の指紋のようなものと考えています。

従って、ある会社の株式に投資をする場合、

  1. 直近 5 年くらいの経常 ( 営業 ) 利益率や一株当たり利益成長率を参考に 5 年先の一株当たり利益の予想をす る。
  2. 最近 5 年くらいの PER の最高、最低の範囲を参考にして、5 年先の株価を予想する。
  3. その予想株価と現在の株価とPERを参考にして、予想株価が現在の株価の最低 2 倍になるくらいまで下がる のを忍耐強く待つ。

このように、絶えず、勉強し、忍耐強く待てば (WORK &PATIENCE)、株式投資のリスクを低減し、リターンを 高めることができ、きっとお金持ちになる資産形成ができるはずです。

以上が、お金持ちに通じる正しい株式投資の考え方です。では、ここからこの考え方を、我々、素人が簡単に実践できるように、作ったエクセルソフト(株式投資ガイド)の説明に移ります。

エクセルソフト(株式投資ガイド)の説明

ステップ1 業績データの入力です。 ➡「株式投資ガイドー入力」

(1)自分で入力して、業績動向を実感することが重要

サンプルファイルです。推奨銘柄ではありません。
サンプルファイルです。推奨銘柄ではありません。

背景が白地の部分を入力すれば、あとの青地の部分は自動計算で出てきます。

10年位のデータを自分で入力してください。

入力に必要なデータは、最近は、インターネットで簡単に、無料で、入手出来るようになっています。

自分で入力するのは、売上高、経常利益、当期利益、一株あたり配当金、一株あたり利益、株価の高値・安値(これはコピーしてもいい)、現在値、直近の一日あたりの出来高です。

これらは、その会社の中長期の業績動向を実感するために、自分で入力することが是非必要なことです。

自動計算されるのは、左下の売上高と一株あたり利益の伸び率、そして、中央表の右側の発行済株式数、 最高 PER, 最低 PER、売上高経常利益率、配当性向、概算の法人税率です。

入力に当たっては、ダブルチェックを怠らず、慎重に行ってください。その後の作業の基礎部分ですので、間違いがあると台無しになりますので。

これで、少し面倒な作業は終わりです。

ステップ2 ➡「入力したデータの分析」

(1)自動作成グラフで投資に値する会社を見つける。

企業価値判断シート

図のように、グラフがすべて、自動作成されています。 「企業価値判断」シートと呼んでいます。

先ほどの正しい株式投資の基本的考え方のところで、投資に当たっては「まずは、業界の中でも高い営業(経常) 利益率と伸び率の高い一株利益が過去、安定的に実現してきた企業を見つける必要があるのです。」と説明したの を覚えていると思うのですが、この「企業価値判断」がそういう会社を見つけるためのステップです。 すなわち、投資に値する会社見つけるステップです。

既に、自分で基本的データを入力している時に、投資に値するかどうか(企業価値が高いかどうか)はそれとなく、感じていると思うのですが、グラフで確認すると一目瞭然です。

グラフは、左上から、売上高、経常利益の推移、一株当たり利益、配当金の推移、売上高経常利益率の推移右上から売上高、一株当たり利益の伸び率(直近1年、5年、全期間)株価の高安の推移となっております。

企業価値の高い会社とは

まず第一に長年に亘って、売上高、利益が安定的に成長していることが必要である。つまり、売上高、経常利益の推移と一株当たり利益、配当金の推移のグラフがなるべく、安定的に右肩上がりとなっていることです。

第二に、売上高経常利益率が安定的に、改善もしくは維持されていることが重要です。 また、その水準が業界の中でも高いことです。特に、安定的ということが重要です。

(2)条件を満たす会社でもすぐには投資しない

条件を満たす「企業価値の高い」会社の株式の株価高安のグラフは、通常右肩上がりで、株価が高いことが多いはずです。 したがって、すぐに飛びついては行けません実際に投資する場合は。次のステップの分析が必要です。

(3)条件を満たさない会社は分析ストップ

逆に、上記の簡単な条件を満たさない場合は、これ以上先のステップには進まず、次の会社を探すということです。成長していても、変動がおおきいことは、投資で重要な予測が難しいということです。そういう会社への投資は避けるべきです。具体的には、分析作業はここでストップし、次の銘柄の分析に移るべきです。

ステップ3  ➡「株価の分析」

(1)株価の下落リスクを抑え、十分な値上がり益をあげられる買値を見つけるステップ

投資価値判断シート

企業価値の高い会社が見つかった場合は、将来の業績を予測しやすいわけですから、一株いくらで投資すれば、十分なリターンが得られるか判断しやすいのです。

このステップを「投資価値判断」と呼んでいます。

先ほど申しましたように、通常、企業価値の高い(言い換えれば、ファンダメンタルが良い)会社の株価は高いので、 高値で投資して、損をしたり、十分なリターンを得られないことのないように注意しなければいけません。
「投資価値判断」ステップは、投資した後、株価が下落するリスクを極力抑え,また十分な収益が挙げられるような買値を見つけ出す判断支援ツールです。一番重要なステップです。表をご覧ください。

(2)重要なPER(株価収益率)分析と解釈

まず、データはすべて自動入力されているので、面倒がありません。判断と分析に注力出来ます。 一番上の表は、PER(株価収益率)と配当性向に関する判断のためのものです。 白地部分のデータは、異常値を削除して、正常時の平均値が計算されるようにする必要があります。

その場合、加重平均も計算するので、右クリッ クで「数式と値のクリア」を行ってください。 さて、この先の判断の参考となる平均値が得られたので、まず第一の投資価値判断として、過去の平均 PER と現 在(直近)の PER を比較し、後者が前者を下回っていれば、少なくとも現在の株価は割高ではないと判断出来ま す。つまり、投資価値ありと言えます。

ただし、著しく、下回っている場合は、一般の投資家が知らない悪いことがその会社の内部あるいは業界で起きている可能性があるので、すぐ飛びついてはいけません。詳細に調査する必要があります

この表で得られる直近の過去の最高 PER と最低 PER の平均値は、この銘柄(会社の株式)の指紋のようなもの で非常に重要なものなので、慎重に分析する必要があります。

その下の、5年先の株価の高値と安値予想の分析のキーデータになるからです。

(3)最も重要な5年後の高値予想

左上の表は、単純な方法で、今後5年くらい先の一株当たりの利益を求めるものです。 最近の伸び率(企業価値判断の右上のグラフを参考に)を参考にして、今後 5 年間の年平均伸び率を予想して、 一番上の白枠に入力します。 次に、先ほど得られた、最近の最高PERの平均値を参考に、予想最高PERを入力します。
これによって、自動入力されている直近の一株あたり利益をベースに、その下の 5 年後の予想一株あたり利益が 自動計算されます。

右の表はもうひとつの一株あたり利益予想です。

より高度に思えるかもしれませんが、財務諸表の計算手順で予想するものです。 すでに入力した最近のデータを参考に、白枠に、今後 5 年間の年平均売上高増加率予想、売上高経常率予想、法 人税率予想を入力する。後は、自動入力、自動計算されるので、下から 2 番目の 5 年後の予想一株当たり利益が 得られます。

どちらの 5 年後の一株当たり予想値を使うかは、予想に使った白枠への入力データの信頼度で決めます。
ここは、今後の成長率をいかに納得いくように予想することが、この株式投資分析ソフトの成否を決める最も重要な部分である。また、ある程度の訓練と経験が必要な作業であります。

そこで、いくつか注意点を挙げておきます。

◇ 5年後の高値予想は、将来の予想最高 PER と予想一株あたり利益の乗数なので、楽観的な予想だと現在の 株価が割安となってしまい、これで購入してしまうと悲劇が起こることになります。全て予想は、控えめにする ことが最も重要なことです。(控えめすぎるのも、投資機会を逃すことになりますが、まだその方がましでしょう)

◇ 今後の売上や利益の成長率を予想する場合、最近数年の推移に注目しますが、持続可能かどうか利益の成長率は売り上げの成長率を下回ってくることをよく念頭におくなど多くの要因を考える必要があります。

次のような状況下では、短期的にこれまでより高い利益成長が予想出来る

  • 売上高経常利益率がトレンドとして、増加している
  • 自社株買いで発行株式数が減少している。
  • 法人税率が低下傾向にあるなどであるが、算発表時のコメントに注意する必要があります。

◇ 何が将来の PER として使うのがだとうなのかということがポイントになります。直近の PER を精査することが重要なステップになります。

(4)値下がりリスクを抑える安値予想

将来の安値を想定しておくことは、購入後の値下がりリスクを判断する上で、非常に重要なステップです。

5年後の安値予想の欄をご覧ください。

  • 過去3年間の最安値
  • 過去1年の最安値の 90%
  • 過去5年間の安値の平均
  • 直近の一株あたり利益と過去5年間の最低 PER の平均の乗数の数字が自動入力されています。

この中から、自分のリスク感覚に一番近いものを選択するか任意の数字を、その下の安値予想の白枠に入力する。その場合の注意点を挙げれば

◇ 過去1年の安値を上回るような将来の安値予想をしてはいけない。

◇ 直近の一株あたり利益と過去5年間の最低 PER の平均の乗数で得られる安値予想が過去1年の安値より低ければ一つの参考にしてもいいでしょう。

◇ 成長株の場合は、過去5年の安値の平均は当てはまらない。その場合は、直近の一株あたり利益と過去5年間の最低 PER の平均の乗数で得られる安値を使うのが望ましい。

(5)5年で倍になるような買値を見つける<リスクリターン>分析

投資価値判断の最後は、<リスクリターン>分析です。

白枠には現在値が入っています。 つまり、現在値で投資した場合のリスクリターン倍率、5年後の予想値上がり幅の予想値下がり幅の何倍あるか また、5年後の高値予想で売却した場合の複利の年率リターンが自動計算されています。 その数字を参考に、白枠に任意の株価を入力すれば、新しいリスクリターン倍率と複利の年率リターンが出てきます。

目安としては、●リスクリターン倍率2倍●複利年率リターン15%(株価が5年で倍になる)になるような株価がのぞましい。

その株価が、投資価値ありの水準です。

(6)お金持ちになるには忍耐と勉強です。

現在値がその水準よりかなり高ければ、その水準近くまで株価が下がってくるのを忍耐強く(PATIENT) 待つことが きわめて重要です。

そして、絶えず良い銘柄を探す (WORK) ことです。 WORK AND PATIENT !! です。

この「株式投資ガイド」の目的は、損失リスクを極力抑えて、あくまでも長期投資で格式投資を行うことです。
さらに、リスクを抑えるために、分散投資が重要です。最低でも、10 銘柄くらい、業種も分散して、ポートフォ リオを構築しましょう。

(10銘柄、10業種、1銘柄10%)

そして、定期的にポートフォリオの分散状況をチェックし、かい離が大きくなったときには、リバランスすることが、リターンを高めるために重要です。

ステップ4  ➡「投資した後は、業績動向のフォローを忘れずに」

決算動向シート

また、ポートフォリオを構築した後も、各銘柄の決算発表の時に、業績動向をフォローすることを忘れてはいけません。

自分が予想したような業績を続けているか、なにか問題はないか、チェックすることは欠かせません。

そのために、この「株式投資ガイド」には、決算動向の頁を用意してあります。

表の白枠に、四半期ごとに、決算短信から、入力し、伸び率を把握できます。

十分調べて、納得する株価で投資しても、10銘柄のうち、2銘柄くらいは問題児が出てきます。

その問題を解決するかでリターンが大きく違ってきます。基本的には、BUY AND HOLD でいいのですが、BUY AND FORGET はいけません。