グローバルマーケットウォッチ 2019年2月10日

すぐ先のことは本当にわからないもの 2019年2月10日

2月に入って、さすがに1月の上昇ピッチ(米株価で10%)が早かったことと、中国景気不安の高まり、米中貿易紛争先行き不安のにわかな台頭などで小休止というマーケットだった。

とは言っても、株式も、債券も、REITも、ゴールドも、先週末の水準を維持している。リスクオンはまだ続いているといえよう。

しかし、各種の統計に見られるように、投資家の現金や短期国債のポジションの高さからして、ほとんどの投資家はこのままリスクオンのマーケットが続くとは思っていないのではないか。

つまり、昨年10-12月のベアマーケットで世界経済の成長率鈍化などのファンダメンタルの悪化を織り込んだとは思っていないということであろう。

何か思いもよらない進展で再び急落する場面があると思っている。

つくづく思うのだが、我々個人投資家は、昨年10月からのボラティリティーの激しいマーケットなど突然の波乱は全く予想できないというのが本音のところであろう。

(2016年ごろからの自分のブログを読み返してみても、ほとんど先は見えていなかった。)

何があっても投資を続けるが一番

今後も事前にはほとんどわからないということであろう。

どう備えるかを考えるには歴史的事実を参考にするしかないのだが、

参考になる米国の記事があったので紹介しておく。

How to prepare for crashes(クラッシュへどう備えるか)

答えはノー、少なくともうまくはいかない。

ただ一つ事実として言えることは、クラッシュ時にパニックに陥った投資家が、売らずに持株を保有し続けたら、より大金持ちになっていたということである。

ちなみに、1987年のブラックマンデーの折、米ダウ平均は3500ドルから1500ドルに急落(約60%)したが、2018年には26800ドルになったということである。8倍近くに増えた計算である。

1987年などのマーケットクラッシュについて書かれた記事だが

1. 投資家はいつでもパニックになる。

2. パニックに陥ると、売って損をする

3. 誰もいつ下がるかわからない

4. しかし、長期的に振り返れば、着実に上昇し続ける

5. 地政学上イベントなどは、マスコミが騒ぐほどマーケットには

  影響しないもの

6. 何もしなければ年平均10%のリターンがあるのに、タイミングを

  図って売買する投資家は3-4%のリターンしかあげられない

以上のことから、最も利益を上げられる投資は、20歳代から70-80歳まで売買せず、続けることである。

ある年は良くても、ある年はまあまあ、そしてある年は1929年や1987年のように極端に悪いこともある。しかし、そういう荒波をならしてみると、どの40-50年間、年平均名目で10%、インフレを考慮に入れても実質6.5%のリターンになっている。

では具体的にどうすればいいか、あるアドバイザーは

(1)自分のポートフォリオ評価をあまり頻繁には見ない、特に

マーケットが急落している場面では

(2)できればあまり売買のできない投資対象とか、ポートフォリオを変更できないようにしておく

などの工夫をしておくように勧めている。

個人投資家はこれができる。クラッシュ時に保有するリスク資産を売ることなく、乗り切れる現金性資産さえ持っていればいいのである。 短期的な運用成績で報酬を受け取るプロの投資家とは違うということを常に念頭に置いておくと良い。