グローバルマーケットウォッチ 2019年3月24日

世界的景気後退はあるのか 2019年3月24日

今週は、世界景気に不安はあるものの、懸案のブレグジットと米中貿易交渉に特段の進展がなく、前半こそリスクオンマーケットはつづいたが、週末になって、欧州、とりわけリーダーのドイツの製造業生産が予想以上に悪かったことが発表されるや、一気に売り一色となった。

前日には、米FRB議長が、今年はもう利上げしないと発言したことで、マーケットは好感する反面、景気がそれほど悪いのかという懸念も出ていた。

そこへ、欧州の製造業指数の予想以上の低下に、投資家はいち早く反応したのは当然である。

週明けには、急な円高もあり、日本株の急落は避けられないだろう。

当面は、世界経済の後退というリスクを確認することがマーケットの主要テーマになりそうです。もうすぐ、4月に入り2019年第一四半期の企業決算の発表が始まる。その去就が最も注目される。

最近、「悪いニュースに過剰に反応するのは人間の本能らしい」という記事を読んで、感じたのは、マスコミもマーケット専門家も殊更に悪いニュースを取り上げる傾向にあるということです。

そのほうが、より注目されるからかもしれません。特に、短期的な視点ではなおさらです。その意味で、ここしばらくおとなしかったボラティリティーが高まると見ておいたほうがいいでしょう。

マーケットクラッシュに備えて:TIPS 5】この先5年程度の中長期視点でのポートフォリオ維持を考える

そういう時に個人投資家が持つべき投資姿勢は、再三取り上げているように、あくまでも中長期視点でポートフォリオを考えるということです。

この先5年程度の投資環境にドラマチックな変化が明白に予想されない限り、ポートフォリオを大きく変更してはいけないと思います。

ドラマチックな変化とは、例えば大きな戦争(いまの米中貿易交渉も経済戦争になりうる)、高インフレ、金利の急上昇などです。

この先5年程度で、私が最も注目している投資視点はこの稿でも再三取り上げているテクノロジーの飛躍的進展がもたらす第4次産業革命です。凄まじい速さで進んでいます。

マーケットのボラティリティーの高さに翻弄されて、この第4次産業革命のもたらす果実を見落とさないようにしなければいけないと感じています。

(米国、中国、シンガポールではより強く感じることが多い)