グローバルマーケットウォッチ 2019年4月28日

米ナスダック指数、SP500指数史上最高値更新 2019428

企業決算発表ラッシュの一週間、注目の米決算は今のところ、79%はアナリスト予想を上回り、かねてからの予想ほど悪くない。

特に、米テクノロジー企業は好調を維持している。

このため、米ナスダック指数は週早々に、史上最高値更新、(年初来23%アップ)また一社、米テクノロジー企業の老舗、マイクロソフトの時価総額がアップル、アマゾンに続いて、1兆ドルを突破した。(世界のGNPランキングでも17番目、インドネシアのつぎ、オランダの一つ前に位置する規模)

また、S&P500指数も週末には、史上最高値を更新した。(年初来17%アップ)

世界の他の市場も弱くはないが、米国に比べると大きく見劣りする。

米国の一人勝ちというか、世界の投資家が乗り遅れまい(FOMO:Fear of Missing Out)と米国株を買っているように思われる。

歴史的に見てしまうと、買われすぎ感から警戒ムードが強調されがちであるが、よく分析してみると、一概には判断できない。へたをすると、本当に、Missing Outになりかねない。

株式市場を除いて行き場のない世界の超緩和マネー

私は最近の米国株式市場に関する次の2つの分析に共感している。

ひとつは、先週の当ブログで述べたように、

「いろいろな投資資産のリスク/リターンのトレードオフを考えると、どうしても進む第4次産業革命を背景に、値上がり期待の株式と安定高収入のREITに目を向けざるを得ないのは私だけであろうか。」

ということを具体的数字で示したものである。

S&P500指数の益回り(earnings yield)と米国国債10年もの利回りをを比較して米国国債利回りがS&P500指数の益回りを上回っていれば、S&P500指数が買われすぎと言える。

だが、足元ではS&P500指数の益回りは5%を超えており、米国国債利回りの2.5%に比べると、かなり高い。

株式のほうが期待収益は高いと言え、買われすぎ(オーバーバリュエーション)とはいえないというものである。

もう一つは

1981年以降のマーケットには大きな基本的構造変化が起きており、我々は過去に経験がなく、処方箋を持たない領域に入っており、いまの状態がいつまでつづくか神のみぞ知るという。

1981年以降、持続的超低金利、低インフレ、ベイビーブーマー労働市場への流入、グローバリゼーションと技術革新による生産性と収益力の想像を超える向上が約20年間続き、2000年のドットコムバブルまで、株式市場の超強気相場もたらした。この間、米国の富の形成が大きく進んだ。

そして、ドットコムバブル崩壊とリーマンショック後の超緩和マネーが現在の株式指数全体の強気相場をもたらしている。

世界に溢れる超緩和マネーが実体経済に影響するのではなく、金融市場に大きく影響し、マーケットが崩壊するのを軽微に抑える働きをしているのではないかと分析する。

その強気相場のサイクルが終わりに近ずいているのかどうかは即断できない。

株式資産以上の魅力的な運用手段が見当たらない以上、市場から離れるとほんとうにMissing out になりかねないと思っている。

しかし、膨張した債務がもたらすリターンは長続きはしないことも事実である。

マーケットクラッシュに備えてのTIPSを絶えず頭の隅に置いておく必要はある。