グローバルマーケットウォッチ 2018年6月23日

世界的な貿易摩擦は大暴落につながるのか 2018年6月23日

世界的な貿易摩擦の激化(とりわけ米中)が世界の株式の大きな重しになっているが、
もう一方で、好調な世界景気(とりわけ、米)、企業収益(とりわけテクノロジー企業)が世界株式を後押ししている。
その証拠に、テクノロジー株の多い米ナスダック指数が他の指数が不振の中で、今週も史上最高値水準を維持している。

貿易摩擦はまだ、実体経済に影響を及ぼしているわけではなく、株式市場に情緒的な影響を与えているに止まってはいるが、フーバー元米大統領の輸入制限をきっかけとした1920年代の世界的景気後退によって、1929年に始まる株式大暴落が引き起こされたことを彷彿させていることも事実である。

世界株式の上昇相場は米国に引っ張られ、もう9年以上続き、先進国の株価水準も史上高値を更新しているところが多くなってきているだけに、そろそろ大きな暴落があってもおかしくはないと思っている投資家は少なくない。

しかし、前にも書いたことがあるが、過去100年の大暴落(株価水準が50%以下になる)は4回程度で、それなりの理由があった。
1929年大暴落は世界恐慌
1971年はベトナム戦争と大増税
2000年はインターネットバブル
2008年は住宅バブル

今の世界の実態経済は、それほど大きな問題なない。(理由を挙げればきりがないのでやめるが)
しかも、投資家は極めて冷静で、現金比率を高めている。(大暴落は投資家が有頂天になっている時にしばしば起きる。)

今後、10~20%程度の調整は起きるだろうが、大暴落はそう頻繁には起こるものではない。しかし、仮に大暴落が起きれば、絶好の資産形成のチャンスであると考えるべきである。

当面の貿易摩擦嵐が去るまでは、テクノロジー株、ヘルスケア株、REITなどを薦めておきたい。