グローバルマーケットウォッチ 2018年8月25日

米中のテクノロジー競争に注目する米国株式市場  2018年8月25日

米国の株価がさらに史上最高値を更新した。
米テクノロジー株が多いナスダック指数が牽引したことによる。
きっかけは米FRBパウウェル議長の発言で、今後の米国の金融政策において急速な金利引き上げはないと安心したことであったが、
根底には、現在の米中貿易摩擦の結果、激化する米中のテクノロジー競争において、米国の優位が強まり、米国が世界のテクノロジー業界をさらにリードできる可能性が強まったとマーケットが評価したことがあると判断している。

折しも、8月25日の日経記事で、世界をリードする米国のイノベーションについての竹中平蔵氏の分析に注目した。
「リーマン・ショックは米国産業の主役を入れ替える役割を果たした。危機後、世界で第4次産業革命が進行し、米国では規制緩和とイノベーションの拠点となる大学制度の改革で、この波に乗った。今では、金融業からIT(情報技術)企業に産業の中心が移った。他方、日本は景気対策が非効率で、世界規模で展開するIT企業を生み出せなかった。

現在の、日本をはじめ世界の株式市場の中で米国が圧倒的にパフォーマンスがいい状況を物語っているように思える。

しかし、先週も書いたように、株式市場は上昇し続けるわけではない。
10%程度の下げは調整(correction)というが、これはいつでも起こりうる。今の世界経済、とりわけ米国のファンダメンタル(低失業率、低インフレ等)の好調さを考えると、20%を超える下げは弱気相場(Bear Market)というが、これは考えにくい。

来月(9月)は米国株式市場が、一年のうちでも、歴史的(1928年以降の統計)に最もパフォーマンスが悪い月である。
10%程度の調整があれば、ぜひとも米テクノロジー株を買い増したいものである。