グローバルマーケットウォッチ 2018年12月30日

今週の暴騰は自律反発に過ぎない? 2018年12月30日

先進国の株式(特に10月以降の大幅下落の発信元である米株市場)が年末にかけて、大きく自律反発し、そのおかげで世界の株式も大きく戻している。

多くの投資家はホッとしているのではないか。

しかし、来年初まで休暇入りの投資家も多く、取引は閑散としている中での

反発に過ぎないし、2007-2009年のリーマンショックや2000-2003年のネットバブル崩壊の時も、途中こうした大きな自律反発が数回見られたことから見て、10月以降の下落相場の底値を打ったと判断するのは早計であろう。

今年、マーケットがかくもボラティリティー(乱高下)がはげしく、株式だけでなく、ほとんどの資産が年初来マイナスになるとは誰が予想したであろうか。

先のことは、誰もわからないものである。神のみぞ知るということを痛感したはずである。

マーケットからの教訓を会得せよ

マーケットに対して期待を持つよりも、今年のようなボラティリティーの激しい時こそ、難しい投資の世界での処し方について個人投資家にいい教訓を与えてくれているのである。

(1)長期投資家としてのマインドコントロール

(2)サプライズにどう準備しておくか

(3)長い投資家人生の一コマの苦悩に過ぎない

(4)偉大な投資家の数多くの失敗からの学び

などを勉強するいい機会と考えるべきであろう。

苦悩は長い投資人生の一コマ

特に高いリターンと大きな値下がりリスクをある株式投資では、急落場面での心理的コントロールがいかに重要か学ぶべきであろう

先週も、今みたいな時は少しでも戻れば売りたくなる。マーケットから逃げたくなるものであるということを戒めたが、

長期投資が目的の個人投資家にとって、長い投資期間のひとコマの株価下落の苦しみとうまく付き合い、上昇局面にも浮かれないということを会得すべきである

個人投資家の株式よる資産形成の期間はだいたい20~30年ぐらいであろう。

歴史的に見れば、主要先進国の株価はこの期間、均してみれば年平均だいたい10%のリターンである。

例えば直近の米国株(S&P500指数)の年平均リターンを10年ごとに区切って見てみると、以下のようにばらつきがる。

1988-1999年:18.3

2000-2009年:1%未満

2010-201714%以上 

つまり、うまくタイミングを捉えて、2000-2009年を避けて投資するのは至難の技である。マーケットは予想不可能な、わからないことが多すぎることを理解するべきである。

またベアマーケット(下落相場)は第2次世界大戦後、平均持続期間は13か月(約1年)、高値から平均30%下落している。元の高値に戻るまで平均22か月(1年10か月)かかっている。

つまり、辛い時期も長い投資期間の一コマを我慢できれば(乗り切れる現金ポジションを持って)いいということである。

来年早々、多くの投資家がマーケットに復帰した後、どうなるかを十分見極めるまでは距離を置いて(防御的な投資スタンスは崩さない)マーケットを見守るほうがいいだろう。