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パニックに陥らないように 2020222

 

週末、さすがの米国株も下げらしい下げを見せた。株式から安全資産と思われる金と米国債(米ドル)に資金が大量に流れた。

私は、この動きは、一時的だとみている。

足下は、新型コロナウイルスがまだ収束を見せる状況ではないので、実体経済へのマイナスが現実になりつつあり、殊更にリスクが意識されている。しかし、一旦収束の動きともなれば、即座に、リスクオンになると見ているからである。

現在の投資環境は、株式資産以外に十分な利回りをあげることができない。この状況は金利が上昇しない限り続くと見ている。私は、今のインフレ状況から見て、当分金利が上昇するとは思えない。

あのノーベル賞経済学者のシーゲル博士もこうした投資環境に鑑みて、最近、過去長きにわたって、推奨してきた黄金のポートフォリオアロケーション(株式60%:債券40%)を今後しばらくは株式75%:債券25%に変更したほうがよりよいパフォーマンスを得られるだろうと言い出しているという。

また、著名なプライベートバンクのストラテジストの多くも、株式資産は、少なくとも今後5~10年、変動は激しくても、それを耐えれば、いいパフォーマンスを上げられると推奨する。

また、米国株が大分高くなったので、グローバルに分散された株式ポートフォリオ(とりわけアジアの新興国株式)のほうが安心であるともいうが、リスク分散に重きを置く投資家にとってはそうだろう。

世界の株式をリードする米テクノロジー株 2020216

 

中国を除けば、世界の株式は、新型コロナウイルスの影響をほとんど受けていないように見える。

とりわけ、米国株は、世界のマネーが米ドルに集まっていることから、極めて強い。ダウ30種、SP500, ナスダックの各指数は、今週いずれも史上最高値を更新した。

テクノロジー株の多いナスダックは、年初来すでに8.5%も上昇しており、テクノロジーがリードする米国株式市場を如実に示している。

年初来上昇率(2020/2/14現在)

 米国

  ダウ平均:3

  S&P500:4.6%

  ナスダック+8.5%

 日経225:+0.1%

 ドイツダックス:+3.7%

 中国上海総合:-4.4%

 新興国指数:-1.2&

 グローバルREIT指数:+4.2%

 ゴールド:;+4.4%

世界の生産、消費活動はこの先さらに低迷するかもしれないが、世界の流動性はまだまだ十分であろう。それが、資産クラスの中でもっとも期待リターンの高い株式資産に流れているのはほぼ間違いなかろう。

新型コロナウイルスの感染拡大、致死率の増加についてはまだ予断をゆさない。また、今後の企業決算に多大な影響が出ないとも限らないので、油断はできない

先週も書いたが、10%くらいの調整はいつ起きてもおかしくはないので、十分な現金資産とか金の買い増しをお勧めしたい。

予想外に抵抗力ある株式市場 202029

 

今マニラにきております。飛行機の中もホテルもマスクだらけで、チェックがやたらきびしかった。

ゴルフ場もカジノの中も、キャディーもディーラーもプレイヤーもみんなマスクをしていて、少し滑稽だった。

新型肺炎が収束する兆候はまだ見えないが、株式市場は予想外に、反騰してしまった。バーゲンハンティングするほどの下げはなかった。

ちょっとバブルの感がしないでもない。

その典型が米電気自動車大手のテスラの株価である。

年初からの上昇は目を見張るものがある。(過去1年で5倍以上、年初来80%上昇)

弱い財務体質、魅力的な報道ニュース、高すぎる株価評価など典型的なバブルである。

ハイテク中心の米ナスダック指数は連日、史上最高値を更新した。

株式市場のみ、新型肺炎と戦っている印象である

投資家の警戒感はかなり高まっている感じはする。新型肺炎の拡がりはまだ予断をゆるさないが、中国以外はのファンダメンタル経済への影響は軽微である。

資産運用における株式優位の投資環境はまだまだ続くだろう。10%くらいの調整を覚悟さえしていれば、マーケットから離れるべきではない。中長期的には見逃すリターンのほうが大きいと思う。

バブルとしてもいつ終わるかわからない。専門家のコメントは投資家の注目を集めるためのものも多いということも忘れてはならない。

新型肺炎ショック広がるも、買いの好機も 202021

世界株式への新型肺炎の影響が拡散状況の深刻化にしたがって、大きくなりつつある。

人、物の流れが大きく制限されるようになり、世界経済の後退も心配されるようになっている。

アップル、マイクロソフト、アマゾンなどの米大手ハイテク企業の決算が極めて好調で、それに支えられるように堅調だった米国をはじめとする先進国の株価も、さすがに先行きへの不安からおおきく下げはじめている。

新型肺炎の致死率は2003年のSARSよりも低く、SARSの時は、発症元の香港の株価でさえ、2か月で下げる前の水準に戻ったことを考えると、早晩収束してくるものと思われる。

予断は禁物だが、10%くらい下げたところから、従来から買いたいと思っていた銘柄を買い下がっていくことを考えている。

そうしないと買えないで反騰してしまうのではないかと思っている。

いまや、優良株とみなされてきた米大手ハイテク株と新型肺炎の影響大きい新興国株式の反発力は大きいのではないか。

新型肺炎でも、Apple決算待つマーケット 2020125

 

今週は中国で新型肺炎が急速に広まったために心理的に世界の株式市場は頭を抑えられた。中国の春節を前に拡がりをみせてはいるが、マーケットへの影響は限定的である

と思う。大きく下がるわけでもなく高値水準を維持している。

マーケットは次の上昇推進力を必要としている。

特に注目されているのは、来週発表される米アップルの決算である。iPhone、iPodの売れ行き好調だし、なによりも今秋発売が予想される5G対応iPhoneへの期待が大きい。

世界の第4次産業革命をリードする米国のApple、Microsoft, Amazon, Alphabet, Facebookの合計時価総額は米S&P500の18%を占めるに至り、日本のGNP(国民総生産)に匹敵する水準に達している。

今年は、昨年よりも好決算となるだろうし、11月の米大統領戦を控え、金融緩和は継続されよう。世界的にもまだまだ、金融の緩和はやめられそうにない。

今の米国株式市場はすこしeuphoric(幸福感に溢れた、陶酔感)の状態とも言えるので、突然の調整(5~10%)があってもおかしくはない。

そのくらいの心構えは必要だが、株式選好の資産運用環境に変わりはない。いい押し目買いのチャンスになるだろう

米国の有名な投資家が今年も10大サプライズを発表した。参考に紹介しておきます。

 

(1)1つ目は今年はアメリカの景気後退はなく、2回の金利  

   引き下げがある。 

   さらにトランプ大統領が所得税の減税を行う。

(2)今年の選挙の争点は所得格差と天候不順になる。

  米大統領選挙ではトランプ大統領に逆風が吹くも   

  勝利だが、米民主党が上院で過半数を握る。

(3)米中の第二段階の通商交渉はうまくいかない。   

   結論が出ない。

(4)自動運転に関して前進するが、数多くの事故に直面し

   いくつかの会社が競争からドロップアウトする

(5)米株式市場では変動の激しいマーケットが続くがSP   

  500はさらに上昇して3500まで到達する。

  理由は企業収益が5%伸び、金融緩和が継続されること

  による

  しかし5%以上の調整は1年を通じて何回か起きる。

(6)米大手のテクノロジー企業が社会的あるいは政治的な  

   制約を受け、株価的にもSPの500のパフォーマンス

   を下回る。

(7)ブレグジットがようやく実現し、英国経済が回復、ポ

   ンドが上昇する。一方EUは地盤沈下が続く。

(8)米国金利の見通しはボンドバブルが若干収束し、米10

   年もの国債の利回りは今の水準より上昇して、2.5%

   位になる。ただし米国外ではマイナス金利が続くで

   あろう

(9)ボーイングの737MAXが再び飛び始める。それによっ

  て米ボーイングの株価が上昇する。

株式市場はFOMOの様相 2020118

 

今週は、グローバル経済にとっての最大の懸案であった米 中の貿易交渉の第一段階がやっと調印にこぎつけられたと いうことで、マーケットはそれをまずは歓迎し、世界の株 式は総じて上昇した。

米国、欧州は史上最高値をさらに更新した。

ただ、 FOMO(Fear of Missing Out, 乗り遅れたくない)の様相 で、買い急ぎの感がする。

ファンダメンタルな裏づけがなく、急上昇するのは好まし くない。

来週から、昨年第四四半期の決算が続々、出てくるだろう が、まだまだ良い内容にはならないだろう。

昨年は、決算が悪いにもかかわらず、VALUATION(株価収 益率)が拡大し、世界の株式資産は軒並み大きく上昇し(+20~30%)。ある意味、予想外であった。

今年の企業業績は回復すると見られているが、すぐにはそ れほど高い増益率になるとも思えない。 期待外れになった時は怖い。

ただ、明らかなことは

再々書いていることだが、投資をしてそれなりのリターンをあげるには株式しかないという投資環境であるということである。

今は、マーケットについていくことが賢明であろう

一方、米中問題、ブレグジット、中東情勢などの地政学リスクも 残っているので、なにが起きても驚かない心構えをしてお かないといけない。

先週も書いたが、5~10%の株価調整はいつおきてもおか しくない。その時は、用意しておいた現金ポジションで、バーゲンハンティングをすればいい。

テクノロジー株がリードする株式市場 2020年1月11日

年初から、地政学リスクなどの影響で、ボラティリティーの高いマーケットが続いているが、基本的には投資家のリスクオンは続いている。

世界的にも、昨年来の米国のマーケットに追随する形で、高値を維持している。

特徴的なのは、やはりテクノロジー株が強いということである。折しもCES(世界最大の民生技術の展示会)がラスベガスで開かれており、いろいろな新しいテクノロジーが企業から発表されていることも影響しているのだろう。

市場全体にリスクが感じられる時なので、業績が好調なテクノロジー株が逆に安全資産として注目されているという見方もある。

来週以降の四半期決算発表にも関心が移っていこう。

4次産業革命が株式市場のメインテーマであるという状況はまだまだ続きそうである。さらに株式資産が他の金融資産に比べて圧倒的に魅力があるというのも当面変わりそうもない。

先週書いたように個人投資家は長期計画に沿って株式にウェイトをおいたポートフォリオを継続することをお勧めする。

今年のマーケットは5~10%の調整場面は十分ありうるが、中長期的には株式資産のリターンが1番高いとみている。

また驚かされた年初のマーケット 202015

 

年の初めは、いつも驚かされることが多いが、今年もそうなった。

米国がイランの国民的英雄の将軍を暗殺した。

このニュースが伝わるや、世界の株価は急落した。

しかし、かねてから、投資家は2020のマーケットはどこかで調整するのではないかと防御的投資行動をとっていたので、さほど大きな反応ではないように思う。

このような地政学リスクへのマーケットの反応はそう長続きするものではない。長くても1ヶ月もすれば落ち着く。

個人投資家は静観していれば良い

それよりも、先週、お約束したように、2020年代10年間の長期的な投資計画を考えて、それに沿って、マーケット動向に動かされず、たまにリバランスする程度で、ポートフォリオを維持することの方が大事であろう。

私が今の時点で、今後10年の投資計画で考慮しようと思っていることは、

 

(1)大半の金融資産のリターンが あまり期待で

  きないので、株式資産のウェイトを高めに維持

  する。(プライベートエクイティーと新興国株

  を含める)

  一方、ポートフォリオ防御のため現金資産の

  ウェイトも高めに維持する 

(2)4次産業革命(デジタル革命)のさらなる進

  展を株式投資の中核とする。

 5G、ビッグデータ、AI、自動化、ヘルスケ

  アーなど)

(3)金融政策の限界と財政政策の拡大による影響

  特にインフレ再燃への投資行動を準備してお

  

(4)環境問題への世界的な取り組み強化に合わせ

  たサステナブル投資の拡充

来年初めがちょっと心配 20191229

 

クリスマス休暇で、取引量少ない中、世界株式、とりわけ米国株は予想以上に強い。(米国株主要3指数は連日、史上最高値更新)

来年初めがちょっと心配になってきた。

今年を振り返ると、株式の独歩高と言える、しかも米国株、中でも大手のテクノロジー株(ナスダック指数初めて9000ポイント超え、アップルは年初来80%超高、アマゾンは年末にかけ急上昇)がひきつづきリード役になった。

今年、グローバル株式時価総額は17兆ドル(1700兆円強)増えた。(70兆弱から85兆)

米国株の投資家は相当の金持ちになった。

出遅れの投資家が12月に入ってから、恐る恐るながらも買いを入れている印象である。

まさしくクリスマスラリーの様相。

そういう意味でちょっと年初が心配、かなりの利食いが出るのではないかとみられるからである。(キャピタルゲイン税は次の年)

近い将来についての予想は、足元の状況にひっぱられるきらいがある。今年に初めは、昨年末の大幅下落相場の中で、今年の世界株式に対してかなり慎重であったが、蓋を開けてみると、米中問題など多くの地政学リスクの中で、乱高下する場面もあったが、結局は20%以上(米国株は30%)上昇している。

消去法で株式しかリターンを稼げる資産がなかったとはいえ、大方の専門家の予想は外れた

来年の予想も、現状に引っ張れることを前提に、いろいろ読んでみると、ノーベル賞受賞者、ロバートシラー博士のトランプ熱の強気相場が来年も続くという見方から、かなりの確率で大きく調整せざるをえないなど強弱さまざまである。

個人投資家は短期の予想や市場変動を気にしても、あまり意味がない。

予想が当たるケースは少ないし、短期の市場変動に惑わされ、間違った投資行動をおこしかねない。

それよりも、この年末年初は、2020年代10年間の長期的トレンドを考察し、じっくり長期的な自分の投資計画を

作ったほうががよっぽど意味があるのではないか。

(個人的にも作成したいと考えています。一部紹介したいと思います)

慎重なリスクオン 20191222

米国株は、連日最高値更新だが、テンポは少しずつという印象。世界的にも、米国株にキャッチアップする国も増えている。特に、注目されているのは新興国株である。

昨年(2018年)まで、3年間、通貨も株価も停滞していただけに割安感がかなりある。

2020年は米中の貿易摩擦が緩和すると期待される中で、

もっとも注目される株式資産と目されている。

しかし、今マーケット関係者がもっとも気にしているのは、来年初めにかけて、キャッシュポジションを高めに維持してきた機関投資家や個人投資家が、FOMO(Fear of Missing Out 乗り遅れたくないという心理)から、買いを急ぎ始めることである。これによって、マーケットが急上昇(Melt Up)し、その反転リスクが大きくなることである。

今は、まだ、米中問題、ブレグジットなどの主要なグローバルリスクも完全に解消したわけでもないので、慎重なリスクオンという状態で、逆に安心して見ていられる。

今年は、企業収益の伸びがほとんどなく、そういう意味では株式資産のファンダメンタルが脆弱にもかかわらず、株式は他の資産との比較で、消去法的に買われてきた。

来年、世界景気が改善し、企業収益の伸びが回復してくればいいが、その前に、株式資産のMelt Upが起きたら怖い。

当面、投資家の行動を注意深く観察する必要があろう。