グローバルマーケットウォッチ 2019年5月26日
先行き不透明感多く動きが取れない世界の投資家 2019年5月26日
グローバルには米中貿易戦争、ブレグジットの混迷、我が国内では景気後退懸念と消費税引き上げなど先行き全く見通せない不透明感がマーケットに重くのしかかっていると言っていいのではないか。
とはいえ、足元の経済のファンダメンタルは総じて悪くはないので、世界の株式は、それほど売り込まれていない。
最も悪影響を受けているのは、米国の中国のファーウェイ叩きによる世界のテクノロジー企業株である。
それでも米ナスダック指数はせいぜい高値から6%程度の下落に止まっている。これでは、投資家も下値を拾う気にはなれないだろう。
現金に置いておくか、安心な米国国債でしのぐしかないのは理解できる。
注目すべき世界のREIT
今の政治的不透明の中で、その影響をあまり受けずに、十分な利回りをあげられるのはREITである。
5月に入ってからの荒れた株式相場の中でも、着実に上昇している。金利が下がる中で、ますます投資妙味が高まっているからであろう。
米バンガードREIT指数ETF(VNQ): 5月初来 +2.5%
年初来 +22.7%
( 過去10年で4倍)
野村東証REIT指数ETF(1343): 5月初来 +2.1%
年初来 +10.4%
(過去10年で2.5倍)
ボラティリティーも株式に比べて小さく、3ヶ月ごとに比較的高利回りの分配金入ってくる。個人投資家の長期投資の最適商品である。
しばらくは、REITと5年もの程度の米国国債で利回りを稼ぎ、市場動向を見守るほうが利口である。