グローバルマーケットウォッチ 2019年7月28日
史上最高値更新を続ける米株 2019年7月28日
米S&P500(年初来+21%)とテクノロジ株中心のナスダック指数(年初来+26%)が、予想上回る企業決算発表を受けて、さらに史上最高値を更新した。
好調な企業決算だけではなく、週末発表された第二四半期の米GNPの成長率がスローダウンしていたことで、来週予定の米FOMC(公開市場委員会)における10年ぶりの利下げがより濃厚になったことも追い風になったと思われる。
この米国株の好調を受けて、来週の世界株式は堅調に推移しよう。このように、日本を含め世界の株式が米国次第の状況は世界の政治・経済・金融を米国がリードしているからに
他ならないからであろう。
我が国の金融市場におけるマスコミの関心事はほとんど米国の状況に関することである。それが我が国マーケットの見通しに繋がるからであろうが、かねてから不思議に思っていた。
再び、米株をリードする米テクノロジー企業
米株の好調を裏付ける要因は次の2つだとおもっている。
(1)中長期的にみても第4次産業革命をリードする米テクノロジー関連株への注目が再
び、高まりつつある。
(2)10年もの米国国債の利回りが2%に比べて、米優良株配当狙いのポートフォリオの
利回りは4%と2倍期待でき、新しい債券のように見ることもできる。
足元のマーケットコメントは、米株は買われすぎ、高値圏なので大きな調整場面は避けられない、グローバルに色々なリスクが目白押しであるなど投資家のリスク意識を刺激するものが多い。
全てその通りかもしれないが、私には米株の上昇を大きく抑える大きな障害は足元では見あたらない。
実に、マスコミには雑音が多い、あまりまともに接していると、投資心理がそれに影響されて、まちがった投資行動をおこしかねない。
賢者の投資に関する重要な秘訣を紹介しておきたい。
(1)長期的視点でマーケットを捉える
(自分のポートフォリオを頻繁にチェックしない)
(2)メディアのコメントは無視する
投資の本質を語る『先は私にはわからない』というコメントを聞くことはまずない
からである。
(3)あくまでも投資家であれ、トレーダーになってはいけない