グローバルマーケットウォッチ 2019年8月3日
株式市場の落ちるナイフをいつ掴むか 2019年8月3日
米FRBはわずかではあるが10年半ぶりの利下げをしたが、そのあとの記者会見に投資家は落胆した。
またトランプ大統領がさらなる利下げを催促するかのように、中国に対して9月1日からの関税引き上げを告知した。このダブルパンチで、警戒しながらも強気だったマーケットは、一気にリスクオフに動いた。
世界株式は下がり、債券の利回りは下がり(価格上昇)、REITは上昇、金価格は6年ぶりの高値に上昇など各資産クラスは大きく反応した。
しかし、地政学のリスクや政府高官の発言等はマーケットのこれまでの歴史も証明しているように、そうは長続きしないものである。
ファンダメンタルに世界経済は大きく、後退しているわけでもない、ややスローダウン気味ではあるが、成長を維持している。株式は買われすぎという感じはしていない。
世界株式は、早晩、自律反発しよう。
個人投資家は冷静に待っていればいい。
行き過ぎの感ある世界の債券市場
行き過ぎの感があるのはグローバルな債券の利回り低下である。
世界全体の債券残高の4分の1がマイナス金利というのは、いかにも異常と言わざるを得ない
高利回り債券や償還期限の長い債券はウェイトを落としていくことをお勧めする。
6年半ぶりに金価格の高値に注目
最近の金の上昇は単に、マーケットのリスクオフを反映しているだけでないように思われる。
世界的な通貨増発を懸念し、米ドルを含めた通貨全体への信頼感が薄れてきたことの反映ではないかとかんがえている。今後も上昇トレンドが維持されるのではないか