グローバルマーケットウォッチ 2019年11月16日
地政学リスクの邪魔が少ないだけ 2019年11月16日
グローバルな地政学リスク(特に米中問題)の邪魔が極めて少ない。企業決算は概ね良好、世界的に消費動向順調などファンダメンタルデータが見直されている。
専門家のコメントもどちらかというと、短期的(すくなくとも年内)には楽観論が増えてきている。
(例えば、今度の景気後退は、リーマンショックの時のようなひどい状況にはならないだろう。したがって株価下落も浅いものとなろうというように)
特に、ボラティリティーが極めて低い(VIX指数が最近の最低水準)ことで投資家心理は完全にリスクオンに向いている。
多くにヘッジファンドが、乗り遅れまいと、貯め込んでいた現金ポジションを株式に移したと報じている。
株式でリターンを稼ぎ、REITで現金収入を稼ぐ。
リード役の米株式は、ずべての平均指数が史上最高値を更新し続けている。(米ダウ30種平均が週末、史上初めて28000ドルを超えた)
年初来リターン
米ダウ平均 +20%
米S&P +24
米ナスダック +29
日経ダウ +18
ドイツダックス+26
新興国 +9.6
米REIT +22%
日REIT +21
欧州REIT +22
豪REIT +20
アジアREIT +17
一方で、個人的には、異常に低いボラティリティーに不気味さも感じている。
急にボラティリティーが高まり、マーケットが急落することがよくあるからです。
しかし、上昇し続けるマーケットはないことも事実です。
反転の時期は誰にもわかりません。
常にマーケットに参加していることが重要です。
十分な現金性資産を持っていれば、冷静にもどる(マーケットは必ずもどるということは、歴史的に何度も証明されている)時期を待てるし、バーゲンハンティングのチャンスでもある。
何の心配も要りません。