グローバルマーケットウォッチ 2020年4月11日
底値はまだつけていない? 2020年4月11日
世界の株式は戻り歩調が続いている。
2ヶ月前の高値からの暴落の約半分を取り戻したことになる。
また、下げのキツかった欧米の高利回り債券、住宅抵当証券も反騰している。
疑心暗鬼も感じられるが、安心感も出て来ている。
しかし、このまま、上昇が続くのかといえば、甚だ疑問である。
ある程度の悪い経済指標は予想されているが、想定を超す悪いデータが顕在化すれば、2番底も十分ありうる。
特に、当面、注意すべきは本格化する1-3月期の決算発表で大幅な減配や無配の可能性が高いということである。
出遅れへの危機意識( FOMO)も出て来そうだが、焦らないほうがいい。
もう一回、安値で買うチャンスがある可能性のほうが高い。
次のように、過去の何回かの経済危機を振り返ってみると株価は安値から3年も経てば、
大体において元の高値に戻っている。
中長期の投資家にとってみれば、絶好のバーゲンハンティングのチャンスである。
過去の経済危機における株価暴落から3年後
高値→安値 3年後
(安値からの上昇率)
ブラックマンデー( NYダウ) -34% 45%
ITバブル( NYダウ) -20% 7%
リーマンショック( NYダウ) ー44% 117%
東日本大震災(日経) -19% 78%
欧州金融危機(独ダックス) ー21% 80%