グローバルマーケットウォッチ 2020年6月21日

ニューノーマルなのか、おかしいのか 2020年6月21日

 

先週、マーケットが大きく崩れた。その余波は続いてはいるが、予想外に戻るのが早い。特に、コロナ後の経済社会を見据えた銘柄群や一部の投機株への資金流入は目を見張るものがある。米ナスダック指数は再び、10000ポイントを回復した。

その背景にあるのは、なんといっても、世界中で起きている政府の財政金融支援のための大量の資金供給である。

実体経済に資金がなかなか回りにくい環境下、資本市場に流入しているのであろう。

もう一つ、これも世界的現象であるが、株式市場への新規参入者がめざましく増えているということである。彼らが投機的な動きを加速している。

こうした流れは株式だけではなく、利回り追求(Yield Hunting)の一環として、高利回り債券やREITも買われている。

さらに、これは投資家心理をかなり好転させていると思うのが、直近になって、コロナウイルスについての理解が深まり、それほど怖いものではないということが認識され出して来たことである。

したがって、多少感染者数が増えても、以前のような全面的ロックダウンは必要ないのではないかとの見方が専門家の間で言われ出している。

しかし一方で、マーケットでは新規参入者を中心に、破産申請した会社を買いまくるとか、PER1000倍以上まで買うとか明らかに投機が横行している。

コロナ後のニューノーマルへの移行期とはいえ、何かがおかしい。バブルは弾けてみないと分からない。

怖いと思う場合はそれはもはや投資ではない、投機(ギャンブル)をしていることになる。

今は売れとは言わないが、ここからさらに上値は追うべきではないと思う。

米国国債や金などのヘッジ資産を増やして、危機管理をしっかりすべきであろう。

さらに、今のジャブジャブの財政金融政策の副作用が近い将来、必ず出てくる。とりわけ私が心配するのはコントロールが難しいインフレである。

政策転換せざるを得なくなったときのマーケットへの悲惨な影響である。