グローバルマーケットウォッチ 2020年8月23日

警戒的な楽観、だが危険な集中投資2020823

米ナスダック指数もS&P指数も史上最高値を更新した。

しかし、中身を見ると、株価上昇は一部の大手テクノロジー関連株のみ集中している。

S&P500の構成銘柄の94%は過去1年の高値を抜けていない。さらに端的にいうと、2015年からこれまでにFAAANM(フェースブック、アップル、アマゾン、アルファベット、ネットフリックス、マイクロソフト)の株価が3.5倍(250%アップ)になっているのに対して、これらの銘柄を除くとS&P50010%程度しか上昇していない。

(それでも米国株はS&P500指数でリーマンショック直前の2007年からこれまでに2.5倍になっている。それに比べて、米国を除く世界の株式は2007年の水準を回復していない)

こうしてみると、リーマンショック以来、株式は米国一極集中、ひいては米大手テクノロジー株の一極集中としか言いようがない。しかも、その勢いは衰えを見せていない。

以下は先日、目にした論説だが

「21世紀に入ってから、マーケットをコントロールする主役が、経済のいわゆるファンダメンタルという実態を示す指標から、米国中央銀行、FRBに変わったということである。

FRBを中心とした金利とマネーの量で資産価格を増大させるスキームで、幸いテクノロジーの進展が早く、インフレが抑えられ、このスキームが機能する限り、短期的なボラティリティーはあってもマーケットの崩壊はないのではないかという見方である。」

従って、“ Don’t fight the Fed”と最近よく言われるように、FRBの政策の方向性を見誤ると、手痛い打撃を受けることになるので注意を要すると言うことである。

しばらくは、辛抱強くリスク資産の果実を享受し続けた方がいいということなのか。