グローバルマーケットウォッチ 2020年9月27日
次期テック相場に期待膨らむ 2020年9月27日
世界の株式は過去3週間調整し、4週目の今週も、米ナス ダックを除いて下落トレンドが続いた。
今のマーケットは流動性とFOMO(Fear Of Missing Out)に 代表される投資家心理が方向性の大きな決め手になってい る。
流動性は、今の主要国の中央銀行の市場への潤沢な資金供給姿勢からみて、当分は市場の支えになるとみていいだろう。しかも、この1ヶ月の市場の調整で、投資家の現金ポー トフォリオは相当積み増されたはずである。
投資家心理のほうは、3月末以来株価がかなり上昇したこと で高値警戒感がある上に、近づく米大統領選挙の不透明 感、米中テック戦争の激化、コロナ感染者が世界的に再び 増加傾向にあることでやや防御的になっていることは否めない。
しかし、積極的に売るというよりも、冷静に様子見をして いるといったほうが正確であろう。
先週も書いたことだが、現在の投資環境は株式以外に魅力のあるアセットクラスはない。
第4次産業革命真っ只中の今、デジタルトランスフォーメー ションのいく末を考えると、
今や、いくつか具体的に経済的価値を想定できる分野があ る。
(1)IOTによる仕事、生活の利便性向上(アップル、マイ クロソフト、グーグル) (2)E-コマースのさらなる拡大(アマゾン、ショピファイ)
(3)電気自動車の普及(テスラ) (4)完全自動運転車の実用化(グーグル)
など
米国を中心にこれらの分野の主要企業の株価は高過ぎるのではないかという議論があるが、早晩、評価が一変し、 再び大きな上昇相場が始まるとみている。
じっくりとそのタイミングを待つ時期であろう。